完全に“壊れた”石原さとみ…妊娠と出産も経て、たどり着いた「弱りきって迷走した状態」
女子SPA! / 2024年5月17日 8時46分
◆撮影現場での本人と劇中の役柄が「つながっている」
さらに、吉田監督は6年前に石原さとみと出会ったときは「自分の意志をはっきりと言うタイプで、自信がみなぎっている人」という印象を持ったが、撮影現場に現れた石原さとみに対しては「弱りきって迷走した状態」かつ「自信の欠片もない、ただ勢いだけはあるから、すごく沙織里(主人公)っぽかった」と思ったのだとか。
もはや、どこまでが石原さとみの俳優としての力なのか、それとも撮影現場で見せた「素」の状態なのかも判然とはしないが、間違いなく言えるのは、石原さとみの俳優としての挑戦が、演じる役柄とシンクロしているということだ。
熱烈に役を希望する勢いを持ち続けているはずなのに、撮影現場では自信の欠片もないように見えたという石原さとみ。娘の失踪に世間の関心が薄れつつあるため、弱り切ると同時に常軌を逸した言動も取ってしまう劇中の主人公。それぞれが「つながっている」からこそ、「本当に壊れた」と思わせるほどのリアリズムを体現したのではないだろうか。
◆「新しい石原さとみを届けるギャンブル」は完全に成功
当初の脚本における主人公は石原さとみを想定していたわけではなかったそうだが、それでも吉田監督は逆オファーから3年後に石原さとみへ「脚本を書いた」と連絡し、妊娠と出産を待って撮影をするなど、「石原さとみのため」の映画作りへと、途中から完全に舵を切っていたともいえる。
吉田監督は「新しい本で、石原さんをこっちの世界に引きずり込めないかなというある種のギャンブルというか。一緒に努力して、みんなが知っている石原さとみさんじゃないものを作るという自信はありました」とも完成披露試写会で語っていたのだが、その賭けは完全に成功したと言っていい。
実際の劇中では「港区臭」が皆無で、見る影もないどころか、吉田監督だけでなく観客にも「壊れた」のではないかと思わせ、石原さとみというその人のメンタルを心配させるほどの、まったく新しい石原さとみの姿がそこにあったのだから。「シャンプーではなくボディソープを使って傷めた髪」からも、そう思えるだろう。
◆吉田監督の過去作も「覚悟と負担」が必要な作品だった
また、吉田監督の作品は今回の『ミッシング』に限らず、人間の暗い感情、はたまた醜い姿が容赦なく表れていて、見たくはないはずなのに目が離せなくなる、胃がキリキリと痛くなるような悲喜劇が描かれることが多い。いい意味で「キツい」作品を手がけるからこそ、演じる俳優にもかなりの覚悟と負担を強いるタイプの作家だと思うのだ。
この記事に関連するニュース
-
『ミッシング』石原さとみの激変話題 公開1か月後も反響やまず
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月22日 15時26分
-
完全に“壊れた”石原さとみ…妊娠と出産も経て、たどり着いた「弱りきって迷走した状態」/2024年5月トップ5
女子SPA! / 2024年6月21日 15時47分
-
『ミッシング』で石原さとみの弟役を演じ注目! リリー・フランキーの付き人も務めた個性派俳優の森優作
CREA WEB / 2024年6月21日 11時0分
-
石原さとみ、共演俳優の行動に感激「こういう役者になりたい」透けドレスで美デコルテ&背中チラ見せ【ミッシング】
モデルプレス / 2024年6月6日 17時34分
-
石原さとみが『ミッシング』撮影現場でショックを受けたこととは?
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月6日 17時12分
ランキング
-
1『イッテQ』いとうあさこ、スタッフに「絶対触らないで」 とっさの“気遣い”が反響呼ぶ
Sirabee / 2024年7月2日 12時45分
-
2「弱さを盾にした“強い者いじめ”」粗品のキムタク・宮迫への“口撃”と有吉の“あだ名”の決定的な違い
週刊女性PRIME / 2024年7月3日 10時0分
-
3有名音楽Pとの「枕営業」明かしたアイドル候補生、インスタで心境 「全くもって自分の人生諦めてない」
J-CASTニュース / 2024年7月3日 18時24分
-
4「なぜその格好...」ルーブル美術館を貸し切った米モデル、名画の前に佇む写真に「マナー違反」「不衛生」と批判殺到
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月3日 17時10分
-
5「セクシー女優が起用されてるイメージ」桜井日奈子の新CM出演に戸惑いの声
週刊女性PRIME / 2024年7月3日 17時30分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください