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35歳俳優「あざとカワイイ」イメージはもうない?話題の新ドラマで見せた“生々しい表情”とは

女子SPA! / 2024年5月28日 15時46分

 内面(演技)より外面(顔)が圧倒的に重視されてしまう。イケメン俳優の演技を見るとき、前提として顔に対する評価が先行してしまう懸念がつきまとう。

 イケメン現象学の視点から捉えると、イケメン・オブ・ザ・イケメンの千葉雄大が消費され尽くしてしまわないか。イケメンという形容が不名誉な足かせになるのではないか。筆者はとにかくこれを懸念していた。

 特に『黒崎くんの言いなりになんてならない』(2016年)以降の千葉のイケメン要素を構成するカワイイ(ないしはあざとカワイイ)成分が、年齢を重ねるごとにどう変化するのか。うまく化学反応を起こして、深い味わいとして内面が掘り下げられる必要があったのだが、現在の千葉はどうだろう?

◆煮詰まってきた感を払拭する『アンメット』

 ファンからの期待に応えるように、カメラの前に立つ本人もかなり意識的にあざとカワイイを実践し、体現してきた印象がある。30代突入以後の出演作が彼の現在を読み解くポイントになる。

 まず田中圭主演の人気シリーズのシーズン2作品となった『おっさんずラブ -in the sky-』(テレビ朝日、2019年、放送時に千葉は30歳)では、カワイイにクールを加味した鬼に金棒のイケメンキャラを強く訴求。

 光源氏が『源氏物語』の世界を飛び出して現代にタイムスリップしてくる『いいね!光源氏くん』(NHK総合、2020年)のタイトルロールは、角が取れたまろやかなあざとカワイイ仕草が、圧倒的な萌えの供給源となった。

 一方で、そのまろやかさが、『恋するイヴ』当時のようなきらっきらな純度100%のかわりに、どこか手馴れた印象を与え、経験を積んだ結果としてのしたたかなケレン味ともとれた。

 誤解を恐れずに言えば、ちょっとキャリアが煮詰まってきたというか、翳りを感じるところもあった。千葉雄大は、イケメンとして徹底的に消費されてしまったということなのか……。

 どっこい、現在放送中の『アンメット』がそれが杞憂に過ぎないのだとすっぱり示してくれた。

◆軽々しい印象を排する

 杉咲花扮する記憶障害の脳外科医・川内ミヤビが主人公の同作で、千葉が演じるのが、救急部長・星前宏太。スタッフ間の円滑剤になるまとめ役を引き受ける、頼れる兄貴キャラだ。

 アメリカからやってきた謎の脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)が実はミヤビの婚約者であることを探り当てるのも宏太。お節介スレスレで相手の心を開かせる愛すべき人物像を輪郭付ける千葉は、特に何気ない会話場面での好演が際立つ。

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