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'95年が舞台のエモすぎるドラマで“33歳俳優”も高校生を演じている理由。秀逸なキャスティングの背景をプロデューサーに聞いた

女子SPA! / 2024年5月27日 15時45分

 また、Q役は髙橋さんが適任とも感じており、社内でいろいろ相談したところ『オファーするのはタダだからするだけしてみれば?』と背中を押してもらいオファーしました。先述した通り、ドラマ化の構想は数年前からあり、時間的に余裕があったことも幸いして快く引き受けてもらいました」

 ところで『だが、情熱はある』の若林とQを重ね、「『だが、情熱はある』での髙橋の演技を見てQ役でオファーしたのでは?」と考えている視聴者も少なくないようだ。ただ、倉地氏は「『だが、情熱はある』が放送開始した時にはすでに決まっていました」とその“疑惑”を否定した。

◆高校生役に、20~30代まで幅広く起用した理由

 髙橋に続き、中川とも初絡み。

「幾度となく中川さんの作品を見てきましたが、とにかく演技が圧倒的に上手い。安心感や信頼感はもともと高く、そのうえで『髙橋さんと横並びになった時の雰囲気が一番フィットするのは誰か』と考えた時に中川さんの姿が浮かびました」

 続けて、「丸山浩一(マルコ)役の細田佳央太さんも、先ほどの話に出た『ドラゴン桜 2シリーズ』での演技がとても良く、映画『町田くんの世界』などの演技も好きで、髙橋さん同様に『仕事をしてみたい』という思いが背景にありました」と他のメインキャストについても理由を説明。

「堺怜王(レオ)役の犬飼貴丈さんは2023年にドラマ『なれの果ての僕ら』(テレ東)で一緒に仕事をして、その時圧倒的な演技の上手さを感じました。また、犬飼さんは現在29歳ですが、それでも『高校の制服を着ている違和感を演技力で越えられる人だな』と思ってオファーしました」

◆「メンディーみたいな人はメンディーしかいない」

 とはいえ、新川道永(ドヨン)役の関口メンディーは現在33歳。いよいよ高校生役には無理があるように感じるが、なぜ白羽の矢が立ったのだろうか。

「もともと監督の城定秀夫さんと『ドヨンはメンディーさんみたいなガタイの良い人にお願いしたい』と話していました。というのも、最近の役者さんは背が高くスラッとした方が多い気がします。5人が並んで立ったときに、似通ったビジュアルの人たちばかりになってしまうことにもったいなさを覚えていました。

 そして、城定さんと話し合ったところ『メンディーさんみたいな人はメンディーさんしかいないよね』ということになり、メンディーさんにオファーしました。本作は1995年を舞台にしており、ある種フィクションとして視聴できます。30代前半のメンディーさんが高校生役でも問題ないと考えました」

◆主役を張ってもおかしくない、豪華な脇役たち

 また、Qが所属するチームの5人だけではなく、安田顕や斉藤由貴など脇を固める役者もとても豪華。主役を張ってもおかしくない役者を多く起用できた背景として、倉地氏は「斉藤さんを始め『台本が面白い』と言ってくれる役者さんは多く、そこが決め手になったと思います。また、『テレビ東京開局60周年連続ドラマ』ということもダメ押しになった部分があるのかもしれません」と語った。

 はまり役の役者ばかりが登場するため、年齢などは一切気になることはなく自然と楽しめるのかもしれない。

<取材・文&人物写真/望月悠木>

【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki

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