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資格スクールに通いはじめたハズが“怪しいサプリ”を売るハメに!? 真面目な女性のハマった落とし穴とは

女子SPA! / 2024年5月29日 15時45分

元教え子である20代の女性は、巫女養成スクールでマルチ商法会社に登録したきっかけを、こう話していたという。

「商売にそんなにガッツリ関わるつもりはなくて、お小遣い程度の収入になればいいかなってくらいの気持ちです! 私もサプリはよく飲むから、会員価格で変えるならありがたいし」

◆スクール側も野放し状態

巷のマルチ商法も、こうした軽いノリで登録する人は多いだろう。仮に損はしなくても、そうした業者へ個人情報を渡すのは、業界内で共有される騙(だま)しやすい人リストに入れられているようなものだと説明しても、後の祭りである。

「スクール発足前は、運営団体からこんな話も聞いていました。巫女の活動を通じて地域とつながり、生徒たちが手に職を得たり、地域のボランティア的に独居老人の助けになったりするといいね、と。

それには私も、賛同していたんですけどね。ところがどんどん、そんな健全な理念を掲げる場から、かけ離れたものとなっていきました」

スクールが開催するイベントでは、生徒たちがそれぞれの活動を生かしたブースを設置している。そのなかには、マルチ商法の商品を使ったサービスを紹介するブースや、謎の免疫水の代理店を募集するブースもあった。

まるで狩り場のような有り様であるが、スクールの運営がそれを許しているのだ。

◆和の文化を伝えるはずが

本来の目的を告げずに勧誘するのでなければ(ブラインド勧誘)、違法ではないが、「和の文化を伝える巫女の催し」に参加してそれらに遭遇したら、なかなかのインパクトである。

個人的には「神仏に携わる人が清廉潔白であれ」とは一切思わないし、巫女といってもいろいろな業態があるだろう。しかしマルチ商法に疑似科学健康器具の代理店勧誘が蔓延する団体とは、吹き溜まり感がすごい。

神聖なイメージの巫女たちが、怪しげな商売に手を染めているとは、漫画のような話である。

スクールの行事の後に、巫女装束でさまざまな業種の経営者たちを接待する場が設けられていると以前の記事でも書いたが、マルチ商法などのビジネスに関わったことから、客の新規開拓のために積極的に参加するというような背景も想像がつく。

◆入ってからしかわからない実態

「要は民間のカルチャースクールなのだから、そうしたノリが嫌ならやめればいい」

そう思う人もいるだろうが、一見はごく真面目なスクールに見えるのが問題だ。入り口は品行方正な伝統あるスクールに見えるのに、入り込むと中の風紀は乱れ、活動は極限までカジュアル化されている。

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