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夫に20年も愛人が…ショックで入院した45歳妻を、さらに苦しめた真実/結婚人気記事BEST

女子SPA! / 2024年5月28日 15時47分

「その番頭さんが言うには、ヨウジさんもアキエさんのことが本当に好きだった、だから結婚したんですよって。でも私にはそうは思えない。夫は本当はその彼女と一緒になりたかったんじゃないかしら。

 結婚生活は確かに不幸ではなかったけど、私にはどうしても夫のことが今ひとつわからないところがあったんです。常に心にうっすらバリアを張っているような気がしていた。だから夫の隠しごとを知って、むしろ納得できた面はありました」

◆すべてを知った妻の選んだ道

 納得できたからそれですべてがチャラというわけにはいかない。そもそも、夫と彼女の仲は続いていたのだから。

「彼女も働いていたけど、子どもの学資や生活の不足分は夫が出していたようです。本当はそういう細かいことも夫の口から聞きたかった」

 それでも日常生活は待ってくれない。思春期にさしかかっている子どもたちに気取られないよう家事をこなし、会社での仕事もいつもと変わりなくおこなう日々が続いた。

「会社で夫と私が険悪になっているわけにもいきません。番頭格の社員は信頼できる人で、陰でいろいろ気遣ってくれました。日常ってすごいですよね。夫と例の件を話さなくても、なにごともなかったかのように仕事も家庭も回っていく……」

 だからといって彼女が悩まなかったわけではない。心の奥にいつも重りを抱えているような不快感がある。

「夫は、例の番頭格の社員から私も全部知ったと聞いているはずです。それでも何も言わない。彼女への支援も続いているんじゃないでしょうか」

 きちんと話し合ったわけでもなく、何かケジメがついたわけでもなく、淡々と日常は過ぎていく。夫は以前と同じように子どもたちの学校行事にも出かけるし、夏休みは家族旅行もする。またあの話を蒸し返したら、せっかく凪(なぎ)が続いているところに波乱を起こしてしまうのはわかりきっていた。

「だから何も言えない。家出も考えましたけど、私はもう両親もいないので帰るところがない。なにより子どもたちと離れたくないし、子どもたちを連れて出たら私も生活に困る。夫も私が出ていったら会社経営がうまくいかなくなることはわかっている。お互いの利害が一致しているような気もします。だから波風たてないでおこう、と」

◆このまま仮面夫婦で、老後を迎えたい

 夫が今も彼女と会っているのか、性的な関係があるのか、それもわからない。週に2、3回、仕事が終わると飲みに出かけるのも以前と変わらないからだ。ただ、少なくとも浮気発覚以降、アキエさんと夫との間はセックスレスだ。

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