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10代のころに入れたタトゥーが原因で我が子がいじめの対象に… 作者に聞いた“描いたきっかけ”<漫画>

女子SPA! / 2024年5月31日 15時45分

――冒頭では、主人公・リョウの息子が他の児童から「お前んちの父ちゃんって悪ぃーヤツなんだろ!」と心無い言葉をかけられ、「お父さんは悪い人なんかじゃない!」と立ち向かう場面もありましたね。リョウがタトゥーを入れたのは10代だったから、あまりリスクが気にならなかったというのもあるのでしょうか。

丸田:それもあるかもしれません。でも「若気の至り」で済ませたくはなかったので、リョウにはタトゥーを入れたいと考えるに至る思いがあったことを描きたいと思っていました。

――丸田さんが話を聞いたなかでは、タトゥーを入れる動機は人によって違いがあると感じましたか?

丸田:あくまでも私が感じたことなのですが、そもそも「タトゥー」と呼んでいる人と「入れ墨」と呼んでいる人で全然違うのかもなとすごく勉強になりました。

「入れ墨」と呼んでいる人は昔ながらの、何の職業に就いているかを表すためのものをイメージしていることが多くて、意味があって入れているものとして考えているようでした。

◆タトゥー賛成派・反対派、両方の人に読んでほしい

――では、「タトゥー」と呼んでいる人は、どういう捉え方をしている人が多いのでしょうか。

丸田:「タトゥー」と呼んでいる人が意味がなく入れているということはないのですが、「入れ墨」よりもっと幅広い意味で捉えていると感じます。耳の後ろや手首にワンポイントだけ入れたりするものをイメージしている人は「タトゥー」と呼んでいることが多かったです。

入れた理由については、必ずしも明るい意味だけではなくて、悲しかったことを忘れないようにするためにするために入れている方もいます。今回は漫画の題材にするということで、「それなら……」と教えてくれた方がいましたが、私も相当仲良くないと理由を聞くことはできないと思います。

――タトゥーを題材に漫画を描く上で、配慮したことはありますか?

丸田:タトゥーについて、賛否どちらの読者もいるということを前提にして、私自身が賛成か反対かは言わないようにしていました。

――丸田さん自身は、タトゥーを入れてみたいと思ったことはありますか?

丸田:入れたことはないですが、10代の頃は、「入れてみたいな」と思ったことはあります。当時から20年以上マキシマム ザ ホルモンのファンで音楽フェスによく行っていたのですが、かっこよくタトゥーを入れている人がたくさんいたので憧れがありましたね。

◆主人公の名前は“あのバンド”のボーカルから

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