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「デートがイオンモールなんて…」職業で彼氏を足切りする30代女性の失敗/私が結婚できないワケBEST

女子SPA! / 2024年6月1日 15時47分

「そういう男性が、アラフォーで実家暮らしの美紀さんを選ぶメリットってどこですか?」

「え! 考えたことなかったです。そう言われたらないですね」

「田中君だって実際に美紀さんのことを知っている友達が紹介したってことですよね。紹介する人だって釣り合いを考えるでしょう」

「そうですよね……」

◆デートに適した服も持っていなかった

 田中君とは次も会う約束をしているそうです。場所は近くの商店街だそうです。

「行きたいお店や場所があるなら女性から提案したっていいんですよ」

「もう決まっちゃったし。今回は商店街でもういいですよ」

 美紀さんに、デートで着ていく予定のコーディネイトの写真を送ってもらいました。黒のライダースジャケット、黒のロングスカート、靴もバッグも黒です。

「地元だからって手抜きしすぎ! 全身、真っ黒じゃないですか」

「だめですか? スカートだし、いいかなって思ったんですけど」

 美紀さんは手持ちの服がほとんど黒白、カーキばかりでした。銀行員や公務員や経営者と付き合いたいという割にコンサバな服もほとんどないのです。大急ぎで明るい色のトップスを買ってデートに間に合わせました。

 デートで田中君の仕事のこと、地元に戻ってきた理由いろいろ質問したそうです。エンジニアとして東京で就職したのですが、会社が合併し仕事が忙しくなり、たまたま転職を考えていた時に大阪の会社でご縁があって地元に戻ってきたそうです。

◆歪んだ先入観を見直してみたら

 次のデートで美紀さんは海遊館(大阪にある水族館)に誘いました。半日一緒にいられるし、観覧車があるから2人きりにもなれるデートスポットなのだそうです。

 田中君は観覧車の中で「結婚前提に付き合って欲しい」と告白してくれたそうです。

 そこからが早かった。紹介してくれた友達にお礼を伝え、実家に連れて行ったときに親からは「こんな素敵な人を逃さないように!」と念押しされたとか。

 数か月後には家探しが始まり、お互いの実家の近くにマンションを借りて結婚生活がスタートしました。週末はイオンモールへ一緒に出掛けているそうです。あの時に、「マイルドヤンキーっぽい」なんて断ってしまわなくて本当によかった。美紀さんは自身の歪んだ先入観を見直したことで、大きく前進できました。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<取材・文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

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