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「夫の不倫相手の顔写真」をSNSでさらしたサレ妻の結末。復讐をあおった“ファン”も?

女子SPA! / 2024年6月4日 8時46分

現在、そのサレ妻アカウントは消えていて、続報を知ることができません。ただ、サレ妻の担当弁護士が刑事事件として処分を受けて終了したことをX上で綴っています(別の報道によると、略式起訴で罰金を払って釈放されたとのこと)。不倫問題はさておき、これで一連の”さらし事件“は幕を閉じました。

◆まるで不倫のリアリティショー

不倫した人間がネット上にさらされるのは当然の報いなのか?という議論も巻き起こりましたが、そもそもサレ妻がここまで支持される理由は何なのでしょうか。

夫に不倫された悲しみや苦悩だけでなく、不倫の証拠を掴む様子や不倫がバレたときの夫の言動、離婚や慰謝料を勝ち取る過程、ときには不倫相手に対する復讐まで、リアルタイムで発信しているサレ妻アカウント。真偽のほどはわからないものの、その泥沼化していく不倫ショーはまるでリアリティ番組を見ている気分にさせ、多くのファンがつくのもわかります。

今回の件については、実際に逮捕されてニュースになったことから、「このサレ妻は実在する」というリアル感がさらに見る者を興奮状態にさせていった側面もあるでしょう。

◆「女vs女」の泥沼を面白がる男性読者も?

また、一般的には、夫が妻に不倫されると怒りの矛先は妻に、妻が夫に不倫をされると怒りの矛先が不倫相手の女性に向かうことが多いと言われています。「正妻vs不倫相手」という、女同士の正義と悪がぶつかり合う構図が多くの人の関心を呼ぶのではないでしょうか。

「女の敵は女」という状況がどのくらい現実世界で起きているかはさておき、「女の敵は女」的なシチュエーションを好む人は特に男性に多いと思います。特に、女性全般を見下し、小バカにする「女さん」という呼び方がスラスラと口から出るようなアンチフェミニズム思考の男性に。

既婚者と不倫をする女性を「最低なクズ」と面白がり、さらには夫に不倫されたサレ妻を「哀れ」と面白がる。本当にサレ妻に同情して応援しているのではなく、結果がどうなろうと、どっちがどう不幸になろうと、彼らは楽しいのでしょう。

そしてその層が、サレ妻に「さらせ」と無責任な扇動をしていたのではないでしょうか。それが、当該サレ妻の暴走や、2万3000筆を超える不起訴署名にも繋がった気がしてならないのです。

◆心から共感する人と、ただの野次馬と

もちろん同じように夫に不倫された経験からサレ妻アカウントに共感し、「私のかわりに復讐してもらいたい」と自己投影している女性も少なくないでしょう。サレ妻アカウントを作る本人たちは、不倫された事実を誰かに聞いてもらって共感してほしい一心で、苦悩や心境を吐き出すために当初は始めたはずです。

それがいつしか人気アカウントとなり、暴走して、不倫の被害者だったのに名誉棄損の加害者になっては、あまりにも不憫な話。これからサレ妻アカウントを始めようと思っている人は、今回のサレ妻逮捕の一件を踏まえて、本当の共感者や応援者以外の野次馬に気を付ける必要があるでしょう。

<文/エタノール純子>

【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中

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