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息子の不登校に苦しむ母親が、支援者から受けた“まさかの仕打ち”…作者を取材<漫画>

女子SPA! / 2024年6月9日 8時46分

それでは悩んでいる親子は救われないと思います。私が責められて潰されてしまったら、子どものために何もしてあげられなくなってしまいます。甘やかしてほしいわけではないのですが、せめて私の話を聞いてほしかったと思いました。

――その出来事で最上さんが精神的にさらにつらくなってしまったことで、息子さんの気持ちも不安定になっていったんですね。

最上:一番避けなくてはいけない状態になってしまいました。ちゃんとした資格を持っている人にあそこまで言われるなんて、「私って本当にダメな、やばい女なんだ」と思ってしまったんです。ストレスが溜まっていく一方で、ダメだとわかっているのに子どものイライラに対して言い返してしまったりしてしまっていました。

◆発達検査で分かった、親子の特性

――支援施設で受けた発達検査を受けたところ、息子さんだけではなく最上さん自身も自閉スペクトラム症と診断を受けたそうですが、どのように受け止めましたか?

最上:なるほどな、と思いました。直接怒られていないのに先生を怖がったり、私には「極端だな」と思える部分が、特性からきているんだと納得できました。

自分自身に関しては、昔から人の顔色を伺うのが苦手なところがありました。コミュニケーションが得意ではなく、技術を身につけることでやってきたほうなんです。同じ自閉スペクトラム症でも、私は外交的で、息子は内向的で真逆です。「私ならこうするのに」と思たとしても、息子はそうしたくない。特性の違いがあるんだと思います。

――診断結果を踏まえて、今気をつけていることはありますか?

最上:息子にアドバイスするのをやめました。彼のペースを守って、つまづいたときは選択肢を提示しますけど、本人に選んでもらうようにしています。

息子は私に気を遣うところがあるので、私の意見が影響しやすいんです。そのため、知らない間に彼をコントロールするみたいになってしまい、それが負担になっているのだと気づきました。だから今は絶対にしないようにしています。

◆“身近な人”にまずは頼ることが大切

――最上さんにとって、不登校のことを相談できる相手が見つかったのはどんなタイミングだったのでしょうか。

最上:発達検査の結果を伺ったときのクリニックに勧められて、カウンセリングを受けたんです。カウンセラーさんは、これまでの人と違って私のことを見てくれる感じがしました。「息子さんのことが心配なのはよくわかるけど、まずはお母さん自身が幸せになってほしいな」と言ってくれて、私自身を受け入れてもらえたと思えました。

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