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我が子が言い出したら“要注意なワード”。依頼殺到の東大卒家庭教師に聞いた

女子SPA! / 2024年6月12日 8時45分

計算ミスは頑張れば確実に防げるのに、そこを軽視して『大丈夫っす』と言い続ける。こういう子に限って、3回くらい同じミスを繰り返し、それでも直せないことが多いです。“ミスも実力のうち”と言いますが、自分の問題と向き合わないと、その後の結果にじわじわと影響が出てくるので、親御さんには注意して見ていただきたいです」

◆もっとも心配なことは「不登校」と「起立性調節障害」

 子どものSOSサインはいろんな形で出るものですが、「心身の不調は放っておくと本当に危険」と長谷川さんは警鐘を鳴らします。その中でも、「不登校」「起立性調節障害」はとても増えており、予兆として、遅刻や欠席が増えたら注意深く見てフォローして欲しいと言います。

「僕が見てきたケースですが、子どもが月に10回くらい遅刻をし始めたら、言葉にできないストレスが溜まり始めている証拠ではないかと思っています。あくまでも経験則ですが、遅刻が増え登校を嫌がる状態を放置すると、ストレスの根本原因が解消されず、先程挙げたような、さらなる不調にも繋がるケースがいくつかありました。

また、遅刻などの兆候が見えた段階で、親が最寄り駅まで一緒に行ってあげたり、送迎してあげるだけで良い方へ向かうケースもありましたから、親の寄り添う力は本当に重要だと感じています。

過去に見てきた生徒には、受験勉強のストレスから不登校になり、そこから引きこもり生活が大学生になるまで続いた子もいました。こうなると、例え学力を個別で身につけられたとしても、朝起きられないので社会人になるのが難しくなります。お子さんからSOSのサインを感じたら、早期に心と向き合うことを親御さんは意識していただけたらと思います」

 不登校についてはいろいろな考え方があり、絶対的な正解はありません。ただ長谷川さんは「学力はいくらでも追いつける」と不安な親御さんに力説します。それよりも、体とメンタルが健全かどうかを何より意識してほしいのだそうです。

◆壊れてしまった自分を振り返る機会に

 子どものSOSの話は、背筋がゾクッとした人も多かったのではないでしょうか。筆者は長谷川さんの話しを聞きながら、自分の中学受験から入学後を振り返り「自分は壊れてしまったんだな」と、改めて感じる瞬間がありました。

 事例として、皆さんに1つ紹介させてください。

 私は親の意向により、4年生から中学受験塾に通い勉強を開始しました。しかし母親は、送迎や生活態度へのダメ出しといった親としての役割はこなすものの、塾も学校の勉強もノータッチ。テストの点数を聞かれたことは一度もありませんでした。父親は激務のため教育に関して普段は一切関与しないのに、受験校は勝手に決めるという、両親揃って無関心と過干渉のミックス型でした。

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