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難関女子中に「仲良しグループ絡みのトラブル」が極端に少ないワケ。“中高一貫マニア”の人気家庭教師に聞いた

女子SPA! / 2024年6月14日 8時45分

ただし、難関女子校では、こうしたトラブルはあまり耳にしません。上位校に行けばいくほど、個人主義の子が多くなるからです。また上位校ほど部活や勉強も忙しく、スマホを頻繁に触る暇が無い子が多いというのもあるでしょう」

 長谷川さんは指導に当たる際、「夜9時以降はスマホを触らないこと」といった指導をするそうです。これも優秀な子の家庭ほど、すでに親がそういった方針のケースも少なくないと言います。

「最近はLINEグループのトラブルも、InstagramやX(旧Twitter)でのトラブルに変化してきています。過去に聞いた話だと、Xでお友達のことを気軽に呟いたら、後々その子から『それは書いてほしくなかった』と言われ、トラブルになったという子がいました。その子には『いろんな人が見る場でそれを書いたら、書かれた相手はどう思うかを考えよう』と指導しますが、正直10歳そこそこの年齢でそれを求められるのは、大変だなとも思います」

◆たった一つの成功事例に振り回されないで!

 子ども同士のトラブルと合わせて、ママ友同士のトラブルについてはどうなのでしょう。一部では受験校や合否は明かさないほうがいいとも聞きますが……。

「ママ友同士のトラブルでよく聞くのは、『ママ友の情報に自分が振り回されて疲弊する』といったものがあります。ママが集まり情報交換する中で『お姉ちゃんはこういうことして難関校に入れた』みたいな情報が明かされ、マウントを取られると同時に、その成功例に振り回されてしまうのです。

 でも考えて欲しいんですが、それはただの一つの成功事例でしかありません。お受験の代名詞として名高い佐藤ママ(佐藤亮子氏。4きょうだい全員を東大理三に合格させた教育評論家)だって、4人全員を東大に入れてはいますが、それぞれの子どもに対してフォローの仕方を変えています。きょうだいであったとしても同じやり方では上手くいかないことを体現してくれているのです。

 つまり、ママ友の話は、ただのエビデンスのない成功事例の一つでしかありません。たまたまそのやり方がその子に合っていただけという話。そういった素人情報は受験に必要ないし、自分の家庭に当てはまるのかは、しっかりと取捨選択しないと疲弊します」

 ママ友付き合いでは、しんどさの共有程度にとどめることをオススメすると長谷川さんは話します。

「5年生くらいになると、どうしても成績の上下が顕著に出はじめます。そうなったとき、子どもの成績の明かし合う関係性だと、上だろうが下だろうが、必然的的にしんどくなります。『お互い頑張ろうね』といった空気になるためにも、愚痴を言い合う程度の関係に留めることが重要です」

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