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10年不倫のひどい結末。彼の妻は「笑いながら見てたわよ」と…/恋愛人気記事BEST

女子SPA! / 2024年6月10日 15時47分

「そんな状態で彼の妻に会うことになって。不安でした。若いんですよ、彼の奥さん。会うなり300万円を要求されました。『いやならダンナさんにばらすだけよ』と。私が何も言えずにいると、『あたし、結婚して3年なの。知ってた?』と。私は呆然としていたと思います。だって、彼は20年前に結婚したはずなのに…」

 彼の妻の話をまとめると、彼は28歳で結婚したものの、40歳で離婚。結婚期間中につきあっていたのが今の妻。彼女は一回り年下で、結婚する気はなかったが、彼がどうしても結婚してほしいと懇願(こんがん)したのだという。さらに彼は38歳のとき会社を辞めて友人たちと起業、それが軌道にのって今は経済的にも安定。

「前妻さんとの間の子どもたちにかなりの養育費を払ってるの。まあ、私も好きなようにお金を使わせてもらっているけど、と彼女は勝ち誇ったように言いました。彼が離婚して再婚していたことも、起業していたことも知らなかった。私は彼の何だったんだろうと落ち込んでしまって……」

◆「笑いながら見てたわよ、私」

 結局、知り合いの弁護士に間に入ってもらい、100万円を支払うことになったが、彼女としてはこれまで10数年にわたる彼との関係がどういうものだったのか、考えても考えても答えが出ずに苦しんでいる。

「彼の妻は、『結局、遊ばれただけなのに、あなた、いつもうちの夫に愛してるだの本気だのってメッセージ送ってきてたでしょ。笑いながら見てたわよ、私』と。彼の携帯、ずっと奥さんに見られていたんですね。『私が、“ボクも好きだよ”って書けと指示したこともあるのよ』と言っていました。それは本当なのか、私を貶(おとし)めるための芝居なのかわかりませんが、自分の気持ちが踏みにじられたことが悔しくてたまらなかった」

 恋愛関係における自分のまごころを、たとえ相手の妻とはいえ他人に知られて蹂躙(じゅうりん)されたときのショックは想像を超えるものだろう。

「不倫なんてしてはいけないと思っていた。それでもお互いに好きだから止められなかった。そう思っていたのは私だけだったんです」

 以来、彼女は心身ともに不調を感じ、病院通いが続いている。彼が離婚や起業についてなぜ彼女に言わなかったのかは謎のままだ。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio

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