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29歳俳優、30代を目前に意気込み「俺に憧れてこの世界に入った後輩が増えてきたので…」

女子SPA! / 2024年6月13日 15時45分

――ちょうどそういうことを考える時期だったんですね。

佐藤:そうですね。あと、その場にい続けずに、どんどん前に進みたい、進化したいなという想いがありますね。ずっとプレイヤーとして芝居をし続けることは可能だと思うのですが、それだけだと成長もないかなと。

この前、今までやったことがない仕事をさせていただく機会があり、右も左も分からないような状況に10年ぶりに携わらせてもらって、この感覚が生きていく上で必要だなとすごく思ったんですよ。ヒリヒリして緊張して高揚する感覚が、ここ最近はなかったなと。

――それは刺激になりますよね。

佐藤:どうしても人間、マンネリになっていく。自分の中ではすべてのお仕事を楽しくやらせてもらっていて、そこは揺るがないけれど、新しい環境に行ったとき、こういう刺激が絶対必要だと思いました。だから、新しいことは、どんどんやっていきたいですね。

◆誰も届かない領域にいる存在であり続けたい

――ちょうど2年前にお話を聞いたときもカッコいい大人になりたいと言われていて、その際「満点が5のパラメーターがあるとしたら、全部4」とも言われていましたが、今はどうでしょうか?

佐藤:変わらずです。ちょうど2か月くらい前に居酒屋かどこかで誰かに同じことを言った覚えがあります、結局俺は5と言えるものがなく、4なんだと。変わらずですね(笑)。

ただ、前にも言ったかも知れないですが、自分で5だなと判断しちゃったら、そこでもう終わりでもあるんですよね。それって天狗以外、何ものでもいないと思うので、ずっと4でいいんです。満足し続けない状態でいることが大事かなと、今は思います。

――30代を前に今目指していることは何でしょうか?

佐藤:8の倍数だったか、24で体力落ちるよと言われてきたのですが、俺、むしろどんどん身体能力が上がって来ていて(笑)。30代は20代以上に活動的になれればいいし、そうなるだろうなと思っています。

だから役者としての精度を上げつつ、脚本・演出はまだ始めたばっかりなので、そこを徐々に伸ばしていきたいなと思っているところですかね。あとは後輩にあこがれられる先輩でい続けるために、逆に言えば誰も届かない領域にいる存在でい続けたい。どんどん伸びていきたいです。

<取材・文/トキタタカシ 撮影/塚本桃 ヘアメイク/古橋香奈子 スタイリスト/吉田ナオキ>

【トキタタカシ】
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。

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