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松本穂香が出会った「下品で、下ネタ満載なのに…」なぜか可愛さを感じる不思議な映画

女子SPA! / 2024年6月14日 15時45分

松本穂香が出会った「下品で、下ネタ満載なのに…」なぜか可愛さを感じる不思議な映画

松本穂香さん

 数々の映画やドラマに出演している女優の松本穂香さん。大の映画好きでもあるという松本さんが話題のガールズコメディ映画『ドライブアウェイ・ドールズ』について語ります。

◆ポップでスカッとするぐらいお下品で…

 今回、わたしがご紹介させていただく映画は、『ファーゴ』『ノーカントリー』を手がけたイーサン・コーエン監督の最新作『ドライブアウェイ・ドールズ』です。

 日々夜遊びに明け暮れる自由奔放なジェイミーと、真面目で殻に閉じこもりがちな友人のマリアン。気分転換にドライブ旅行をすることになった2人はその道中、車のトランクから謎のスーツケースを発見してしまう。スーツケースの中身を巡って、物語は思いもよらない展開へと発展していく……。

 ポップでスカッとするぐらいお下品で、下ネタ満載なのになぜか嫌なかんじがなく、可愛さすら感じるという不思議映画でした。

◆「これはこうあるべき」という映画の常識を無視

 鑑賞後、「いったい、わたしは何を観たんだ……?」という感覚に襲われる映画ですが、それすら監督は狙っていそうなほど潔いくだらなさで溢れていました。(いい意味です)

 その面白さもありつつ、「これはこうあるべき」という映画の常識を無視している感じも新鮮でした。

 例えば、思わぬ方向に関係性が発展するというラスト。普通の映画ではありえないというか……。ここにも「ええやん、別に!」といった潔さを感じます。

 途中途中に織り交ぜられる、幻覚(?)のような映像にも意味がなさそうでザワザワさせられたし、あのマイリー・サイラスとマット・デイモンがよくわからない登場で嘘みたいに消えていくのも強烈でした。

◆勇気のある方は恋人や家族と…

 キャストが豪華だったのも印象的だったのですが、個人的にコールマン・ドミンゴさんの登場にびっくり。

『キャンディマン』『ラスティン』『カラーパープル』と観る映画に立て続けに現れるので、その度に「ドキッ!」としてしまいます。日本の役者さんでいうところの光石研さんみたいな……?

 とにかく、何も考えず楽しみたい時にはピッタリの映画です! 勇気のある方は恋人や家族と映画館でぜひ!

●『ドライブアウェイ・ドールズ』

配給/パルコ ユニバーサル映画 TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国公開中 ©2023 Focus Features. LLC.

<文/松本穂香>

【松本穂香】
1997年2月5日生まれ。大阪府出身。2015年『風に立つライオン』で長編映画デビュー。2017年連続テレビ小説『ひよっこ』に出演して注目を集め、2018年にはTBS日曜劇場『この世界の片隅に』で主演に抜擢。2023年、映画『“それ”がいる森』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。現在、映画『鬼平犯科帳 血闘』に出演中。7月から始まる舞台『ふくすけ2024 -歌舞伎町黙示録-』にも出演予定

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