杏38歳「1日2万歩くらいは歩いてます」パリでの“がんばらない”日々
女子SPA! / 2024年6月17日 15時46分
日本とフランスに拠点を持ち、俳優、モデルとしての活動を続けている杏さん(38歳)。現在、主演を務めた映画『かくしごと』が公開中です。
事故で記憶を失った少年の体に、虐待の痕を見つけた女性が、彼を守ろうと「自分が母親だ」と偽り、一緒に暮らし始めるミステリードラマ。
ラストシーンの撮影に改めて「これはミステリーなんだな」と感じたという杏さんにインタビュー。何事にもカンペキに見えますが、実は「おおざっぱな部分もある」という、その素顔に迫りました。
◆不可能をどんどん可能にしていく主人公、行動力がすごい
――出演を決めた一番大きな点はどんなところでしょうか。
杏さん(以下、杏)「ラストシーンに衝撃を受けて、やらせていただきたいなと思ったのが大きなきっかけでした。誰もが何かの秘密を抱えているというところが、ストーリーとして、ミステリーとして面白いなと感じました」
――演じた千紗子には共感できましたか?
杏「現実に起きているニュースや出来事で、子どもや動物といった立場の弱い存在が、何かに巻き込まれてしまうことがあります。そうした存在に対して、自分が年齢を重ねるにつれて、どんどん思い入れというか、思いを馳せることが多くなっていました。そんなときに、千紗子というキャラクターが飛び込んできました。
私自身、社会的な倫理やルールに照らし合わせながら行動を考えてしまいますが、そこをひっくり返して、千紗子は、いま目の前にある命を助けることを最重要視している。彼女が不可能をどんどん可能にしていく力は応援したくなります。法に触れるのはマズイと分かりつつも、彼女の行動力はすごいと思いました」
◆ラストシーンは背中になにかヒヤっとするものを
――出演の大きな決め手となったというラストシーンを実際に撮影にしたときは、どんなことを感じましたか?
杏「あそこは、拓未を演じた中須翔真君ありきでした。彼を見て、どんな感情が出てくるだろうかと。最後、私は背中に雨だれが落ちてきたような、なにかヒヤっとするものを感じました。もちろんそれだけではないんですけど、そういう感情が返ってきて、改めて“これはミステリーなんだな”と思いました」
――予想外の感情でしたか?
杏「生の感じが出せたと思います。特に最後のシーンに関しては、あまりテストをせずに本番にのぞみたいと関根(光才)監督にお願いしました。現場にレールを敷いてあったり、本当は、カメラワーク的にもいろいろテストをしたかったと思うのですけど、最後の感情の部分に関しては大切にしたかったんです」
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