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「女子トイレや婦人科に男の子を連れて来ないで」“男児ヘイト”に悩む男児ママたち

女子SPA! / 2024年6月29日 8時44分

こうした男児の行動を一方的に「あいつらはすでに女性をそういう目で見ている」と断罪してしまうのは考えが行き過ぎているでしょう。

◆男児を1人にしておく危険、ワンオペ外出…

また赤ちゃんの授乳の時に、一緒に連れて来た上の子も授乳室に入るのは、母子だけで外出した際には一般的なことです。母子だけで外出した時、母親は男子トイレに入れないので、仕方なく女子トイレに一緒に行くケースも。

最近では男児への男性からの性加害の事件も少なくありません。そのため、公共の場で幼い男児を1人にさせておく危険性を考えて、母親と一緒に行動させるという事情もあります。

そもそも母親が女湯や女子トイレに男児を入れたり授乳室に同行させたりしているのは、父親の不在が引き起こしています。一緒に父親がいない、または父親に安心して男児の世話をお願いできないことも、原因のひとつではないでしょうか。

男児ママも積極的に女性専用のスペースに男児を連れて行っているわけではありません。本当は連れて行きたくないのに、仕方なく“連れ込んで”いる事情があります。

当該ポストは「男児ママってどこでも男児を連れ込む」として、その背景を想像することなく男児ママへの恨み節を綴っていました。子育ては母親だけでなく父親も一緒にやるべきもの。それなのに、男児の子育ての責任をすべて母親に押し付けているかのような物言いには違和感は否めません。

◆性教育はしているけれど…悩む男児ママたち

男児である息子を育てている筆者としては、昨今の風潮も影響して早期から性教育には注力しています。息子、娘と3人でお風呂に入りながら男女で体が違うことを伝え、園や学校で女の子が嫌がることをしていないかとそれとなく聞くことも。園ではまだまだ着替えやトイレが男女でオープンになっていますが、「女の子の体をじろじろ見てはダメだよ」と日頃から口酸っぱく伝えているつもりです。

筆者は男児ママの知り合いともよくこうした性教育のことを話していますが、総じて「息子を性犯罪者にしたくない」という意見に落ち着きます。

今回の件も話を聞くと、

「女子トイレに連れて行けば他の女性から『男児を連れてくるなよ』という目で見られていそうで怖いし、男子トイレに1人で行かせるのも変質者がいそうで怖い」、

「家庭内で性教育を頑張っても小学校のやんちゃな男の子から下ネタの影響を受けてくる」

という意見が。

また「家庭内の性教育は母親以上に父親が大事だと思う。一番身近な大人の男性が一緒に銭湯やトイレに行くことで性差や異性への配慮を意識できる」とも言っていました。

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