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“1.5倍の大幅値上げ”の衝撃…オリーブオイルを買う前に知っておくべき3つの事実

女子SPA! / 2024年7月1日 8時46分

“1.5倍の大幅値上げ”の衝撃…オリーブオイルを買う前に知っておくべき3つの事実

 オリーブオイル、何のために使う?

 食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。

 食料品の値上げが続いています。中でもインパクトが大きいのが、「オリーブオイル」。サイゼリヤのエクストラ・バージン・オリーブオイルが2024年2月に、350円値上がりしたことでショックを受けた人もいるのではないでしょうか。

 他にも大手メーカーが販売する製品の大幅値上げ(J-オイルミルズ32~66%、日清オイリオグループ23~63%、昭和産業950円/1kg)もあり、感覚としてはコロナ前の1.5倍の価格に。

 この状況は世界規模で起こっており、指標となるイギリスでのオリーブオイル価格は今年に入り過去最高値を記録しました(2024年1月に1万281ドル/1トン)。オリーブオイルの急激な価格高騰はなぜ起こっているのでしょうか? そしていつまで続くのでしょうか?

 結論から言いますと、従来のような価格に簡単に戻ることはなさそうだと予測されています。そこで今回は、オリーブオイルの価格高騰の理由と、健康のために、イタリアン作るなら……と、オリーブオイルだけに固執しすぎなくてもよい理由をあげながら、上手な付き合い方について考えてみたいと思います。

◆価格高騰の理由は不作だけではない

 2022年頃からはじまっているオリーブオイルの価格高騰には明確な理由があります。

 まず大きな要因として挙げられるのが、地球温暖化を背景とした欧州主産地(スペイン、イタリアなど)における干ばつや雨不足によるオリーブ不作問題。そしてその状況とは逆行するように、世界的に健康ブームが広がり消費量は増加傾向になっています。

 さらには、物流費・輸送費・包装資材費等の上昇、エネルギーコストの高止まり、円安進行など。他にもトルコやモロッコなどが国内価格安定のために輸出制限を実施していることなども追い打ちをかけています。

 これらは昨今の社会情勢や経済状況などをふまえるとイメージしやすい要因ばかりで、納得せざるを得ない状況とも言えそう。

 つまりこれらの結果として、日本における大手メーカーではオリーブオイルの在庫水準が低下し、需給がひっ迫している状況を受けて価格改定に踏み切ったということになります。

 それでは次に、このような状況において、オリーブオイルにどれほど固執すべきか? という問題について考えていきましょう。

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