1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

私って発達障害?→“毒親育ちのトラウマ”による症状だと判明。でも生きるのがラクになった理由

女子SPA! / 2024年6月29日 8時45分

もっと、ハナを褒めるように自分を褒めていいんです。「フラッシュバック減ってるやん! ハナ頑張ってるやん! 私も頑張ってるやん!」と(笑)。

また、治療を受けることで今まで気づいていなかった問題が出てきて、苦しくなってしまうところも共感しました。私自身、過敏になっていたことがおさまってくることによって、新たな問題が顔を出すことがありました。

何十年も抑え続けてきたものだから、ゆっくり時間をかけてほぐしていくんだよ、そうすればきっと自分を信じられるようになっていくし、生きるための力を取り戻すことができるようになるよ、同じように感じて苦しんでいる人にそう伝えたいです。

※解離性フラッシュバック…過去に受けたトラウマ体験をあたかも今その瞬間体験しているかのように感じること。トラウマ体験そのものを忘れていたとしても起こりうる

◆治療をとおして「私って結構いいヤツだったんだ」と思えるように

――あらいさんは、治療を受けたことで変化はありましたか?

あらい:なんというか、落ち着いていられるようになりました。今まではいろいろなことにとにかく過敏で、すぐに不安になって、どうでも良いことで泣いたり怒ったり、忙しかったです。その上で育児や仕事をしていたので無意識に頑張り過ぎて、いつもヘトヘトでした。

でも治療を受けたことで、「生まれつきの性格なんだ」「発達障害の特性があるのかな」と思っていたことが、トラウマによる症状だと分かったことがたくさんあって。症状を治療していくことで、感情の起伏や見返りを求めてしまう癖がやはり「症状」だとわかったり、少しずつおさまっていったりして、「私って、結構いいヤツだったんだな」と思えるようになりました(笑)。

――治療を受けるまで、当事者が症状だと自覚できないこともあるんですね。

あらい:私の場合は、慢性的な鬱の症状があることも分かりました。自分では「私が鬱なんて、まさか!」と思ったのですが、投薬を受けたら回復したんです。体調や寝つきが悪いことや、いつもなぜかしんどいと確かに感じてはいましたが、「そういうものだ」と思って生きてきたので……。それらが解消されるとは夢にも思っていませんでした。「症状」と知り生きるのがめちゃくちゃラクになりましたわ。

◆諦めることと、受け入れることは全然違う

――どんな人に、この本を読んでもらいたいと思いますか?

あらい:トラウマ治療中の当事者はもちろんですが、「もしかしたら自分もそうかも」という人や、「虐待を受けたわけではないし」と一歩距離を置いている方でも、交通事故に遭ったり流産をしたことで自分らしくいられなくなってしまった人など、さまざまな人にこの本を知ってもらいたいですね。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください