1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

40代ロックTシャツ論争に見る「自分が着たい服?or世間を意識した服?」“折り合い問題”への唯一の答え

女子SPA! / 2024年6月29日 15時46分

40代ロックTシャツ論争に見る「自分が着たい服?or世間を意識した服?」“折り合い問題”への唯一の答え

みなさん、こんにちは!ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。ここ最近、SNSで話題に上がっている、「年齢に見合わない服を着ている大人」問題。

ロックTシャツや好きなミュージシャンTシャツをはじめとして、“イタ見え”すると指摘する意見と歌手・荻野目洋子さんの「おばあちゃんになっても着ていたい」というコメントなど反論する意見。

ファッションライターとして各メディアで同テーマの記事を執筆している筆者としても、ネットに上がる賛否両論の声を無視することはできません。そこで今回は改めて、ファッションは「着たい服を着るべき」or「TPOに合った服を着るべき」問題にどう折り合いをつけていくべきかについて考えてみました。

◆着こなしは「個性を表現するもの」と「TPOを考慮するもの」がある

着こなしには主に2つの定義があります。ひとつは「私はこういう人間です」という個性を他者に表現する着こなし。もうひとつは「会う人、行く場所にふさわしい服装」を考慮する着こなし。

着たい服を着ればいいという在り方とTPOを考えた服を着るべきという在り方が同時に存在するので、ファッションに関する記事はつねに今回のような賛否両論の声があがりやすいのですね。

そして難しいのは、どちらの定義にも偏(かたよ)りすぎるものではないということです。

「着たい服を着ればいいじゃない!」とは言いますが、じゃあTPOにふさわしくない場でそのような着こなしをしても良いのでしょうか。無論、本人はそれでいいかもしれません。しかし、その場を共にする周りの人が不快に思う服装をしていては、結果的に身につける人の社会的評価を下げてしまいます。

かといってTPOや年齢にとらわれ過ぎては、おしゃれを楽しむこともできません。私たちは常に、この“着たい服と着るべき服”のはざまで揺れているのです。さて、どうすれば自分も周りも納得のいく着こなしができるのでしょう?

◆コミュニティで「不快」に感じさせない範囲で個性を出す

意識をすると良いのは、その場にいる人に不快感を与える服装かどうか、です。

例えば、子どもの保育園のお迎え時の場合、出会う人は保育士、保護者、そして子どもたち。この場において胸の谷間や下着が見えそうなほどの露出、子どもを傷つけてしまいそうなほど長く尖(とが)った爪や過剰なアクセサリーをしていたら? それはきっと周囲に不快感を与えてしまうかもしれません。(あくまでも一例です)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください