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『虎に翼』“好きなシーン”ベスト5。はるの「お黙んなさい!」は2位。泣いて笑った1位は

女子SPA! / 2024年7月5日 8時45分

◆3位:“昭和らしからぬ”父・直言の懺悔(第43話)

朝ドラにおいて、ヒロインの父母は大きな存在。中でも『虎に翼』における、寅子の父・直言(岡部たかし)と母・はる(石田ゆり子)の描き方は斬新です。どちらも昭和の時代における“よき父”と“よき母”を装っているものの、それぞれの本質は、ステレオタイプの父・母とは違う唯一無二の存在。それぞれの死に際はヒロインが親から受け取ったものを見事に表現していました。

栄養失調と肺炎で衰弱した直言は病床で、ひたすらにカミングアウトを始めます。寅子には優三(仲野太賀)ではなく花岡と結婚してほしかったこと、はるが恐くて残業とウソをついて飲みに行ったこと、息子・直明(三山凌輝)の出来が良すぎて自分の子なのか疑ったこと、花江(森田望智)がだんだん強くなるのが嫌だったことなどなど。止まらぬ懺悔は、周囲をポカンとさせました。

昭和的な男らしさも夫らしさも父らしさもない直言。しかし寅子はそんな直言に言います。「誰の前でも、うちの寅はすごい!って。どんな私になっても、私を可愛い可愛いっていっぱい言ってくれたのはお父さんだけ」と。寅子を“宝物”と全身全霊で愛し、寅子の活躍を心から喜び、応援してくれる“昭和らしからぬ父”だったからこそ、寅子が寅子らしくいられたのでしょう。

◆2位:母娘の在り方が尊いと感じた、はるの一喝(第5話)

一方の母・はるは、寅子の最大の理解者であり、彼女を鼓舞し続けてきた存在でした。第1週の最後は、今も忘れられない名シーン。法律を学ぼうとする寅子に反対し続けてきたはるが、甘味処・竹もとにて桂場等一郎(松山ケンイチ)を「お黙んなさい! あなたにうちの娘の何が分かるっていうんですか」と一喝!「女の可能性の芽を摘んできたのは男たちでしょう」「無責任に娘の口を塞ごうとしないでちょうだい」と続け、桂場を圧倒します。

そして改めて寅子に「地獄をみる覚悟はあるの?」と問いただし、六法全書を買いました。このシーンには、寅子ははるのことを心から“優秀”な人と尊敬し、はるは寅子が“優秀”であることを誇りにしている。互いを認め合う母娘の尊い姿がありました。

そこから寅子は地獄をみる覚悟をもって女子部に進学、法曹界で弁護士として努めを果たそうとしますが、妊娠を機に弁護士を辞めることに。「歩いても歩いても地獄でしかなくて。私なりに頑張りました。けれども降参です」と語った寅子に、悔しさと悲しさでいっぱいの表情で「そう」と受け止めたはるの姿も大いに涙を誘いました。

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