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今春、所属事務所から独立したキンタロー。「2年前から辞めたいと伝えていた」39歳で“心機一転”を決意したワケ

女子SPA! / 2024年7月16日 15時46分

自分なりの努力と課した重荷と引き換えにいろいろ学びがありました。純粋にここにいていいんだなって思って。早く世に出れてよかったなって」

でも、すぐにブレイクしたからこその苦労もありました。

「とある先輩芸人に電話で『その出方は一発だよ。気をつけなはれや』って言われて。そんなこと、電話でわざわざ言わなくてもいいのに、と思ったりもしましたね。私を心配してのアドバイスだったと思うのですが、私はもともと自尊心が低いので、そのアドバイスは私のモチベーション的に逆効果だったんです。そういうせめぎ合いの中でとにかくもがいてもがいて今に至ります。一番なりたいことになれたので、いかにここで泳いでいられるか、ですよね」

◆事務所を離れたのは変化を求めたから

ブレイクから10年強。今の目標は「会社を立ち上げて、ちゃんとした事務所として成長していきたいです」。

「実は2年前から辞めたいということは伝えていました。そのとき、ちょうど39歳だったんですけど、29で上京してきて節目で思い切った行動をとったことでの成功体験があったので、今回も変化を求めたかったんです。

もちろん、ありがたく事務所に身を置くという道もあったんですけど、もっと発展していきたかったし、事務所にいたら不可能に近いこともやってみたかったんですよね。ものまねをやっているから、チームを組んでいろいろやりたいときに、前の事務所だと大きいからこそ、他の芸人もいる中で私だけのチームを作るっていうのは難しかったんです。なので私のチームを組みたかった、というのが主な理由です」

「やりたいお笑いは今も変わっていない」と言うキンタロー。さん。それを実現するための独立でもあり、「より一層、パフォーマンス力をアップしていきたい。見せ方をもっと強化して、見てる人に笑いと感動を持ってもらいたいんです」と語ります。

40代に入って、守りに入る人もいる中、キンタロー。さんは進化をやめません。

「冒険がしたかった」という言葉通り、この先に、どのような冒険譚が描かれていくのか。楽しみです。

<取材・文/ふくだりょうこ>

【ふくだりょうこ】
大阪府出身。大学卒業後、ゲームシナリオの執筆を中心にフリーのライターとして活動。たれ耳のうさぎと暮らしている。好きなものはお酒と読書とライブ

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