1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

ネットで人気のナンパ師"教祖“が性的暴行で逮捕。かつて見せたヒドい「論破気取り」集団行動とは

女子SPA! / 2024年7月19日 15時47分

◆相手を言いくるめては「論破」気取り

実は昨年、筆者はXのスペース(音声機能)上でこのAと直接会話したことがあります。その際にも「他の男に抱かれた経験のある女が無価値なのは理論的に当然」、「男は全員処女が好き」と発言していました。

そしてAの考えを支持する男性もその会話に参加して、反対意見に応戦し、彼らは徒党を組んで自分たちが言いくるめたと思うと「はい、論破論破」と笑っていたことを今でも覚えています。

そのときにもAは弁(べん)が比較的立ち、都合の悪い質問をされると嘲笑して話をズラしていたので、きっとナンパをする際にもこうやって女性を言いくるめるのだろうと感じました。また、未成年との性行為に関する法律を知っていながらも上記の「純愛」論理で正当化する話もしていました。

◆10代女性にターゲットを絞るのはコンプレックスか?

Aはネット番組に出演や、X等で情報発信したりと「有名になりたい」という承認欲求が非常に強いタイプであることは明らかだと筆者は感じます。そこには自分のルックスや恋愛、学歴などの学生時代からコンプレックスを抱えてきた背景があるのでしょう。

しかしそれを埋めるかのように、そして自身の10代を取り戻すかのように、10代女性をターゲットに性犯罪被害者を出すような違法なナンパをしているのは、到底擁護できるものではありません。

◆Aの逮捕 世にはびこる違法ナンパ師の反応は?

現在Xには“ナンパ師”を名乗り、「非モテおじさんでも20代女性〇〇人と性行為できました」と成功体験を発信するアカウントは、大変多く存在しています。

中には相手女性の同意なく体や顔写真を公開したり、相手の同意ナシで避妊をしないことを堂々と自慢するナンパ師もいます。彼らもまた自分の過去や満たされない何かを、相手女性の尊厳を踏みにじってでも犯罪スレスレでも満たしたいという、Aと同じような感覚を持っているようにも感じてなりません。

今回のAの逮捕は彼らのようなナンパ師にも多少の衝撃を与えていたようでした。

しかしその多くは「やっぱり女性が嫌がる行為はやめるべき」ではなく、「面倒になるから未成年には絶対に手を出しちゃダメ」、「多少無理やりなことをしても訴えられないように、そもそもの人間関係を構築しなければいけない」という共通認識の広がりを見せていただけのようです。

◆男性にモテ情報商材を売りつけるナンパ師の動向へ影響か?

結局は“いかに女性を言いくるめ、訴えられずに逮捕されずに性行為を完遂するか”という決意をあらたにしている自称ナンパ師が多かったのでした。

もちろん、相手に迷惑をかけないのであれば、ナンパ自体が悪いことではなく、そもそも性行為をするのは男女双方の同意があればまったく問題のないこと。

しかし昨今、ネットやXに蔓延(はびこ)るナンパ師が、Aのように女性の同意や法律を度外視した論理を展開したり、その論理や方法をモテるための情報商材として、たくさんの男性に売りつけていたりと、その状況は目に余ると言えます。

今回のAの逮捕によって女性が嫌がる行為をするナンパ師が減っていくのかどうか?Aの性的暴行容疑が有罪となるかも含め続報を待つとともに、ナンパ師たちの動向も気になるところです。

<文/エタノール純子>

【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください