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「テレビに出ると芸が荒れると言う人も…」片岡愛之助(52歳)が明かす“半沢フィーバー”の影響

女子SPA! / 2024年7月28日 8時44分

――マキシムのライバルはグルーですが、ご自身のライバルはいますか?

愛之助:ライバルは常に自分自身。自分との葛藤ですよね。毎日「もういっか」と思えば、それまでじゃないですか。僕は歌舞伎に日々出ていますが、「もういっか」と思った瞬間に、どんどん質が下がっていく一方なわけです。それを今日よりも明日、明日よりも明後日と、せめて一段ずつでもどうすればもっと良くなるのか、面白くなるのか、お客様が喜んでくださるのか考える。お客様の気持ちに立つこと、それを俯瞰で見ている自分がいることが重要で、自分との戦いを続けることが大事なんです。

僕らは正解がない仕事。だから誰がジャッジするのかというと、それはもうお客様なんです。そのお客様も十人十色で、9人が面白いと言っても、1人がそうじゃないと言うことがある。満場一致で素晴らしいものを作ることとは、かなり難しいと思うんです。

つまり、正解をずっと探し続けるということなんです。「これでいいのか?」「違うだろう?」と、自問自答ですよね。それが一生続いていくわけですから、よく言えばやりがいのある仕事。ゴールがない、正解がないですが、常に探究して一生の仕事と言われるものでもあります。だからライバルは自分自身、ですかね。

◆今の人に歌舞伎を知ってほしい

――それこそ好きだからこそ続けていられるということもありそうです。

愛之助:そうですね。もしも僕が歌舞伎を嫌々やっていたら大変ですよ(笑)。嫌なことを毎日させられていたら地獄のようだと思うけれど、歌舞伎やエンターテインメントが好きな人間でよかったなと思っています。好きな仕事が出来ていて、幸せだなと思う。だから嫌だなと思うことはないんです。次は何をしてやろうかと考えていることも好きですね。

――こうして歌舞伎以外のフィールドにも積極的に参加をされていることには、何かほかに理由があるのでしょうか?

愛之助:今の人に歌舞伎を知ってほしいという想いもあります。「あのマキシムをやっている人、歌舞伎俳優なのか、ちょっと観てみようか」となるといいと思いますね。歌舞伎って昔の現代劇なので、もともと最新の歌舞いているものを題材にしているんです。今でいうワイドショーのようなイメージです。

その舞台の歌舞伎ものが、歌舞伎役者です。だから、いつも新しいもので僕らは歌舞かないといけないと思うんですね。こうしていろいろなことにチャレンジをして、新たな学びを採り入れていくことは、歌舞伎役者の自分にとって非常に大事なことでもあるんです。

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