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不倫ドロ沼は期待できず!“クズ男”の胸の内を淡々と描き「誰にも共感できない」の声も…『さっちゃん、僕は。』 

女子SPA! / 2024年7月30日 15時46分

不倫ドロ沼は期待できず!“クズ男”の胸の内を淡々と描き「誰にも共感できない」の声も…『さっちゃん、僕は。』 

(画像:ドラマストリーム公式Instagramより)

今期も40前後の連続テレビドラマが放送されているが、深夜帯でもはや“レギュラー”コンテンツともなっているのが、マンガ原作の不倫モノ。

今期は『初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~』(テレビ東京系)、『夫の家庭を壊すまで』(同)があるほか、『どうか私より不幸でいて下さい』(日本テレビ系)にも不倫要素があるが、一風変わっているのがTBS系水曜深夜「ドラマストリーム」枠で放送されている『さっちゃん、僕は。』だ。

◆劇的な展開もなく、淡々と話が進む『さっちゃん、僕は。』

原作は『少年ジャンプ+』(集英社)で連載されていた全4巻のマンガで、東京の大学に進学した主人公・京介(木村慧人)が、地元・北海道に残った「さっちゃん」こと早智(中山ひなの)との交際を続けていながら、アパートの隣の部屋に住む人妻の紫乃(石川恋)と関係を持つようになる……というもの。

つまり「遠距離恋愛中の浮気」のお話なのだが、この作品が特殊なのは、メイン登場人物の誰もがクセが強く、“普通”の人がほぼいないこと。

そして、「中学3年から交際しているものの肉体関係のなかった恋人を裏切り、隣の部屋の既婚女性との体だけの関係に没頭する」という筋書きからして泥沼展開が期待されそうなところだが、全体的に淡々としており、本来この手の作品において“見せ場”となるはずの修羅場の印象も薄いことだ。

◆理想の彼氏を演じてきた男性が「秘密基地」で出会った女性と「愛」の代わりに

 劇的な展開がなく淡々としているのは、京介と紫乃のキャラクターによるところも大きい。

 主人公である京介は感情を表に出さないタイプで、ただの隣人程度の面識だったときの紫乃に「ずいぶんつまらなそうに笑うのね」と言われるほど。ドラマではあまり説明がないが、これは京介の生い立ちが関係している。

 京介の父親は、息子以上に“天然タラシ”なハイスペックイケメンらしく、どうやら女グセが悪い。妻=京介の母親も、愛人たちも、みな父親に愛されたいと夢中になり、いずれ疲れ果てて去っていく。

 結果、京介は大人の誰からも目を向けてもらえない子ども時代を過ごした。愛情を注がれることなく育った京介はいつしか無表情で、あまり感情の動かない青年に。さっちゃんに対しても、「本当にさっちゃんのことが好きなのか?」という気持ちには蓋(ふた)をして、さっちゃんの理想の彼氏を演じてきただけだった。

 そんなときに出会ったのが、「私も表情筋が死んでるってよく言われる」紫乃。紫乃もまた、夫の要(桜田通)に関心を持たれていないと信じていて、広々とした「本宅」があるにもかかわらず、忙しい夫の不在の間は「別宅」という名の自ら借りたアパートの一室でひとり過ごしていた。

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