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“まさかのモノ同士”の濡れ場を描いた「初心者向けBL漫画」が衝撃作すぎる。作者が最も苦労した点は<漫画>

女子SPA! / 2024年8月1日 15時46分

さらに言えば「カサバース」というネーミングもニクい。昨今のBL界隈では「オメガバース」を筆頭に「Dom/Subユニバース」「ケーキバース」など〇〇バースという言葉がポピュラーになっている中、あえてそこに食い込んでくるとは。BL初心者だけでなくガチBL好きのオタク心もくすぐる、ハッキリ言って良作です!

そんなわけで『放課後水入らず』、私はひじょうに感銘を受けました。こうなったらぜひ、作品についてもっと深く掘り下げてみたい!

そこで今回、コミックシーモアに直撃インタビューを決行。『放課後水入らず』について、聞いてみたいことを、たっぷり質問してきました!

◆男性同士の生々しい描写を、いっそ無機質にしてみよう

――色々とツッコみたいこと……いえ、お聞きしたいことはあるのですが、まずは今作『放課後水入らず』をつくることになった経緯を教えていただけますか?

「近年、BLジャンルは映像化なども増えて一般的になってきています。コミックシーモアの中でも人気のジャンルではあるのですが、BL初心者の方々にも、もっとコミックや小説を読んでもらう機会を増やしたいという思いから企画が始まりました」(コミックシーモア、以下カッコ内同)

――ジャンルの読者層を広めるため、というわけですね。それにしてはかなりソリッドな設定を考えついたような。

「初心者に訴求するためにはどうしたらいいか? と考えた時に、我々のように普段からBLに接している人間にはもはや難しいのではという話になりまして(笑)。今回はあえて外部の男性プランナーさんに企画を依頼したんです。

その方はまさにBL=男性同士の濡れ場がメインと思ってBLを敬遠してきたという方でした。今回のことをきっかけに色々と作品を読み、BLの魅力は性的な描写ではなく、男性同士の心の葛藤や揺らぎ、ギャップ萌えにあるのだと理解してくれたんです」

◆傘×傘立ては、ロジカルに考えた末の解答

――たしかに、BL=激しい濡れ場の印象を持っている人は多いのかも。

「だからこそ一歩が踏み出せずにいる人が多いんですよね。そのためにも先入観を取っ払って、BLに対して食わず嫌いな人も安心して見れる濡れ場を作らなければいけない。受けと攻めを何か別物に変換する必要があったんですよ。

男性同士だからこそ、描写が生々しくなりがちなのが大きな課題でした。そこを無機質なものにしてしまえば、見やすくなるのでは?と考えたのです」

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