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「お母さん許さない」息子から‘’元彼女が隠れて出産していた‘’と聞き憤る母。その後交わした言葉とは/『海のはじまり』

女子SPA! / 2024年8月5日 15時45分

◆津野の言葉は視聴者の冷静なツッコミにも近い

ゆき子は夏に、水季が誰に頼ったか知ろうとしたほうがいいよ、とアドバイスする。すると、次の場面は、海が、一時期、水季の唯一の頼りだった「津野くんに会いにきた」と図書館にやってくる。

うれしい津野くんだが、海が帰ったあと同僚の三島芽衣子(山田真歩)に「ママの病気がわかったり死んでからあらわれるなんてみんな調子いいよね」「ゆってないです思っただけです」と愚痴る。彼の言葉は視聴者の冷静なツッコミにも近いだろう。

三島は「家族でもなんでもないんだけどさ、ずっとそばにいたのわたしたちだけで支えていたの津野くん」「いなくなったら急に外野な感じ」と津野の気持ちを慮(おもんばか)る。津野にもまた、わかってくれる人がいる。でも津野はまだそのありがたさには気づいていなそうだ。いまの彼は水季と海のことでいっぱいいっぱいなのだ。

「血でも法律でもつながってないですからね」「弱いもんですよそばにいただけの他人なんて」とさみしい気持ちになっているところを、ものすごーく上から引きで撮影することで、津野くんと三島が小さく映り、その遠い距離は、海の家族になれない寂しさのようだった。

◆子供連れ再婚した月岡家と海との対面

一方、月岡家と海はいよいよ対面を果たす。大和と海、それぞれにカメラがぐーと寄っていくことで、互いが互いを注目しているのがわかる(今週の演出はチーフの風間太樹)。

月岡家の場合は、子供連れの再婚で、夏と和哉、ゆき子と大和は、血のつながりはないながら法律ではつながっている。大和は血のつながっていないゆき子と関係性は友好だが、「お母さん」(亡くなった母)と「ママ」(ゆき子)と呼び分けていて、その秘密を海と共有する。

◆血がつながった人もつながってない人も混ざって新しい家族へ

終盤は、畳み掛けるように髪、髪、髪。弥生は美容サロンに行き、見知らぬシンママが美容師と話している内容を小耳にはさむ。ここにもまた、美容に使える時間もお金も潤沢ではない人がいる。

津野くんは自宅ソファの隙間に海の髪ゴム(冒頭の回想でつけていたもの)を見つける。海は津野くんの自室にも来ていたのだと思うと、同情を禁じえない。津野くんは夏と比べて、髪を結うのもドライヤーをかけるのもたぶん巧いだろう。

南雲家では、夏が海の髪にドライヤーをかけている。ものすごーく距離をとっておそるおそる乾かしている夏に、朱音も、海も、じりじりしている。他者との距離を異常なまでに取ってしまう夏はなんて不器用なのだろうか。

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