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都内在住20年の夫婦が2歳の娘と“車中泊生活”を始めたワケ「車の購入直前に恐怖心が…」

女子SPA! / 2024年8月30日 8時47分

「妻としては、当時の相談は半分冗談だと思っていたみたいです。自分たちでお店を出そうという話もありましたし、大きく生活が変わるから、即賛成とはもちろんなりませんでした。ただ、妻も子どもが生まれる前に中南米横断の旅を僕と経験しており、旅をすると大きな成果が得られることは実感していました。それが経験としてあったので、懐疑的ではありましたが『夫が言うなら、意味があるのかもしれない』とは感じたようです。

そこから彼女は、キャンピングカー生活や旅をしながら子育てすることについて調べたようです。日本では車中泊で子育てをすると聞くと、すごく突飛なように感じられるかもしれません。でも海外では、ヒッピー文化の流れの中で、わりと受け入れられていたりもします。こうした海外情報を妻は自ら調べ、車中泊子育てによって得られるモノもなんとなくイメージがつき、最終的には同意してくれました」

◆仕事を手放し、長期の旅に出るためにやったこと

 妻という協力者を得ながら、こみあげさんも着々と準備を進めていったと思いますが、美容師という仕事は現場ありきの働き方です。仕事はどのように整理したのでしょうか。

「妻と話をしてから出発までは、1年くらいかけて準備を行いました。具体的には、訪問美容室を立ち上げたり、ブログやYouTubeチャンネルなどの発信を始めたりしました。旅の最中はノマドビジネスができるよう、なんとか場所と時間に依存しない仕組みを作っていましたね。

とはいえ、美容法は規制も厳しく、訪問美容室は、妊婦さんや育児中のお母さんなど、来店が困難な方へのサービスとしてしか行ってはいけないと法律で決まっています。訪問美容室はやりつつも、メインはYouTubeチャンネルの運営で、過去の中南米の旅の模様や、キャンピングカー生活の準備動画をあげていました」

 こみあげさんのような、自由な選択を夢みる人は少なくありません。その選択を叶える1つの手段がSNS収益かもしれません。こみあげさんも、旅に出る前から着々と準備をしていたとか。非常に順調な滑り出しにも感じますが、実際のお財布事情は、「安定はしていない」といいます。

◆キャンピングカーを購入する直前に襲ってきた恐怖心

 決断からスタートまで、ここまで話を聞くとすごく順調というか、大きな反対もなく進んだのかなという印象ですが、実際はどうだったのでしょう。

「全然スムーズではなかったです。妻ともその後対話を何度も繰り返しましたし、準備はしていきましたが、計画が進むと同時に大きな恐怖心も出てきました。普通に考えたら生活のすべてを失う行為ですし、YouTubeチャンネルはやっていましたが、当時は収益化もままなっていませんでした。

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