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2歳から3年間「キャンピングカーで車中泊生活」をした女の子の現在。お父さんを取材

女子SPA! / 2024年9月8日 8時46分

◆トカラ列島の宝島がお気に入り

 現在娘のことちゃんは小学1年生。元気いっぱいに学校生活を楽しんでいて、一般的に気にするような成長面での心配はないと言います。大人の目線と子どもの目線はまた違うと思いますが、旅の感想はどうだったのでしょう。

「楽しかったし、また行きたいと言っています。特に宝島(鹿児島県のトカラ列島に浮かぶ人口130人ほどの島)が印象的だったようです。宝島には1年くらい長期滞在をしましたし、僕らも当時は、娘が小学生に上がるまではいようかなと考えていました。

ただ、宝島は現地入りするまでに片道40時間くらいかかりますし、船酔いもキツイんですよ。僕は撮影の仕事もありますから、島から気軽に出られないのは難しさがあるので、定住先には選べませんでした」

◆次は海外でチャレンジしたい

 美容室や撮影の仕事、そして学校生活と、一人一人が社会とのつながりを新たな形で持ち出したこみあげさん一家。そうなると、また次の旅も考えたりするのでしょうか。

「今もいくつか計画を進めています。家族で共有したい場所や経験はまだまだたくさんあります。現代社会では、何が起こるか予測できないことが多く、不確定要素に満ちています。だからこそ、自分たちが心からやりたいことをしっかり楽しむことが大切だと思っています。そのためには、他人任せにせず、自分で責任を持って決断し行動することが重要だと考えています。娘にも、そのための知恵やメンタル形成を学んでほしいと願っています。

僕たち夫婦も、年齢やお金、時間や環境を理由にせず、常に新しいチャレンジを続けていきたいです。もちろん、決して簡単ではありませんが、それこそが人生を豊かにする要素だと思っています。いつかまた、家族で旅に出る機会が訪れるかもしれませんし、その時が来るのを楽しみにしています」

 5回にわたって紹介した、西川家のキャンピングカーによる車中泊育児生活について、皆さんはどう感じたでしょうか。

 筆者は東京のど真ん中に家族4人(子どもは2歳と0歳)で住んでいますが、便利な一方で、人工物に囲まれた生活に、子どもの発達面での不安を覚えることもあります。だからといって、地方移住など大きな決断はできませんが、やはり子どもにどういった環境を用意していくかは、考えさせられます。

 こみあげさん一家のお話は、現代の多くの親が不安に思うことを払拭した、一つの理想のカタチかもしれません。

【西川こみあげ】

旅生活の後は北海道に移住し美容室を経営。映像作家として「こみあげ映写」を設立。YouTube登録者5万人、総再生数1040万回、主要メディアにも取り上げられた実績を持つ。動画制作講座では大手企業と提携し個人のメディア運営術を指導。生徒にプロの実戦経験を提供し新時代の生き方をレクチャーしている

<取材・文/おおしまりえ>

【おおしまりえ】
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518

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