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60歳以降もずっと若々しい人が「好んで食べていたもの」…女性には“コレステロール”よりも注意すべき数値があった

女子SPA! / 2024年9月8日 15時44分

 さらに言うと、女性の場合、急性心筋梗塞が原因で亡くなる人は男性の半分程度。だから、女性はコレステロール値を制限する必要はないという声も多く、私もその意見に賛成です。

 女性の場合は基本的にコレステロールを下げるメリットはほとんどないと思います。

◆コレステロール不足で生じるデメリットとは?

 それどころか、コレステロール値を下げすぎることで生じるデメリットのほうは、驚くほどたくさんあります。

 まず、コレステロールは男性ホルモンと女性ホルモンの両方の材料になるので、それが不足すれば、当然これらのホルモンの分泌量も減ってしまいます。

 男性ホルモンは女性の体内にも存在し、意欲や行動力を高めるもとになります。60歳以降の女性を元気にするホルモンでもありますから、その材料が不足すれば、せっかく元気になるはずなのに元気になれないということが起こります。

◆女性ホルモンの減少で骨粗鬆症になりやすくなる

 また、ただでさえ年齢とともに減っていく女性ホルモンがさらに減るとなれば、肌のツヤが失われるといった美容面でのトラブルは避けられないでしょう。

 女性ホルモンが減ることでの深刻な問題としては、骨粗鬆症になりやすくなるということがあげられます。

 骨粗鬆症というのは高齢女性が罹患しやすい骨の中がスカスカになってもろくなる病気ですが、これを発症すると腰や背中の痛みに悩まされるようになります。

 痛みと骨がスカスカになっているせいで腰が曲がってしまうこともあり、そうなると一気に老け込んだ印象になってしまいかねません。また、骨が弱くなれば、ちょっとしたことで骨折しやすくなるというのも、高齢者にとっては大問題です。

<文/和田秀樹 構成/女子SPA!編集部>

【和田秀樹】
1960年、大阪府生まれ。立命館大学生命科学部特任教授。東京大学医学部卒業。精神科医。 東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、ルネクリニック東京院院長 。 高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。 ベストセラー『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)など著書多数。

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