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LDHで初の『24時間テレビ』帯企画出演の快挙。35歳の活躍が“テレビ史に残る”といっても過言ではないワケ

女子SPA! / 2024年9月7日 15時46分

 幻想的な図像が配置される作品世界は、わいてくるイメージを自由に連想して具現化したもの。イメージの連鎖を自由に筆記するスタイルは、どこかシュールレアリスム的でもある。本人にとっては自分を改めて知る作業としてあり、岩田剛典というひとりの人間の脳内イメージを開示する手続きみたいなものかもしれない。

 三代目JSB再始動の2023年にリリースされた「この宇宙の片隅で」のミュージックビデオで、大きなカンバスを前にした岩田の姿はそこからグループ全体とソロの未来を見つめるような眼差しで、あまりに象徴的だった。

 完成したカンバスの現実は、描き手である岩田から見た鏡みたいなものでもある。そう、鏡。明石家さんまとの縁を辿ると、2023年放送の『誰も知らない明石家さんま』内の再現ドラマ「笑いに魂を売った男たち」で岩田が8人目のさんま俳優を演じたとき、楽屋の鏡に繊細で控えめな表情が映る印象的な場面があった。

 あるいは、1stアルバム『The Chocolate Box』のリード曲「Only One For Me」のミュージックビデオや『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』(Netflix、2023年)など、一貫して鏡に写る人としてふるまってきた作品間の豊かな類似がある。

 2ndアルバム『ARTLESS』のワートワークには『誰も知らない明石家さんま』で初披露した絵画世界に配色したような自作を選んでいる。筆者は『ARTLESS』Blu-ray特典映像収録時に等身大サイズに拡大されたパネルを前にしたが、アートが屹立するのを感じ、作り手の筆運びを追体験した。

 その意味では24時間以内に完成させる必要がある今回のアート制作では、その過程をつぶさに垣間見ることができる。筆をスプーンに持ちかえ、手元をいかに安定させ、完成を待つカンバスの現実と向き合うのか。そしてそこにどんな未来図を見るのか。

◆緊張の空中的ライブアート

 24時間といっても、制限時間がたっぷりそのまま制作にあてられるわけではない。ぴあアリーナMMでの『Song for 能登!24時間テレビチャリティーライブ』や会場間の移動、各コーナーのVTR視聴などが含まれている。8月31日の放送まで3時間のタイミングで放送された直前スペシャルからすでに大忙しだ。

 まずチャリティーライブにトップバッターで登場。『ARTLESS』のリード曲であり、ソロツアーでは各地の会場を祝祭的ムードの楽園へ誘ってきた「Paradise」を披露。「もう止められない今更」と心強い宣言としながら、チャリティーマラソンランナーのやす子への応援歌とした。

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