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地元友達にマルチ商法の勧誘をされた!キッパリ断ったら家族に怒られたワケ/義実家・家族人気記事BEST

女子SPA! / 2024年9月12日 8時47分

「すると、急にカナが焦りだして『そんなんじゃないよ! 収入も増えるし、やりがいもあるし……』『今の収入だけじゃ不安じゃない? 将来への投資にもなるよ!』と、矢継ぎ早にお約束のセリフを並べてきたんです。これは相当ハマってるなと思いましたね。

 そのあとも、『絶対に儲かる』とか、お決まりのようなセリフを並べてきて、あまりにもしつこいので、つい『カナのことは友達だと思っているけれど、これ以上しつこいならマルチ商法の勧誘とみなして通報も考えるから』と言ってしまいました。ちなみにこれもネットで調べたときに覚えた断り文句です。その一言でさすがのカナも大人しくなり、『わかった、もう誘わない』と逃げるように帰っていきましたね……」

◆妹に話すと「地元で揉めないでよ!」

 実家に帰ったとき、どっと疲れた……という茉里さん。カナさんからの勧誘よりも友情が切れてしまうかもしれないことにショックを受けていると、茉里さんの妹が帰ってきました。妹さんは歳が離れていて、当時は実家から地元の大学に通っていました。

「あまりにも落ち込んでいる私を見て、妹が『何かあった?』と聞いてきたんです。そういえば、妹もカナとは顔見知りだったなと思い、その日起きた話をしました。すると妹は急に鬼の形相になり、『地元で揉めないでよ!』と大激怒したんです。

 まさかの反応に話を聞いてみると、カナには妹がいて、その妹が中学~高校の先輩とのこと。カナの妹も結構面倒臭い性格だそうで、『その妹に私が何か言われたらどうするの?』『お姉ちゃんはたまにしか帰ってこないから分からないと思うけれど、狭い地元で揉めるとめちゃくちゃ面倒なんだよ!』と、なぜか私が説教されたんです……」

◆勧誘してきた友人のその後

 結局、妹はそれから口を聞いてくれず、東京に戻る日に。何となく地元の友達にも気まずさを感じ、年末年始は結局帰らなかったといいます。その後、茉里さんはどうなったのでしょうか?

「あれから5年も経ち、今は普通に地元に帰れるようになりました。あの日、飲み会に来ていたメンバーにカナのことを聞くと、みんなカナのネットワークビジネスについては知っていたと言っていました。みんな適当にかわしていたそうですが、その後もカナは地元の友達を勧誘しまくっていたそうです。

 結局、カナの周りからは人がどんどん離れていき、今は違う街に引っ越したそうです。ちなみにあれだけ怒っていた妹は、しばらくカナの妹と会わないように地元を歩くときも気をつけていたみたいで。結局、カナの妹から何かされたりはなかったそうですが、妹には悪いことしたな……と思いますね」

 現在は妹ともすっかり仲直りしたといいいます。断るときはきっぱりと断る。地元の狭い人間関係をこじらせたくないという気持ちもありますが、今回の茉里さんの対応は正しかったのではないでしょうか。

<取材・文/結城 イラスト/とあるアラ子>

【結城】
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer

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