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朝ドラ『虎に翼』57歳俳優の“愛の一言”が泣けてくる…僕らが何度も助けられた“明るさ”を振り返る

女子SPA! / 2024年9月24日 15時44分

朝ドラ『虎に翼』57歳俳優の“愛の一言”が泣けてくる…僕らが何度も助けられた“明るさ”を振り返る

『虎に翼』©︎NHK

 この人がいたら安心である。頼りになるたたずまい、ジェントリーな包容力、社交性。三拍子揃う才色兼備のライアンこと、久藤頼安(沢村一樹)は、『虎に翼』(NHK総合)の中でもっとも愛されるキャラクターのひとりである。

 主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)への名アシストの数々。彼女の成長を見守る眼差し。「サディ」と名付けたニックネーム……。この人がいたから、今の寅子があり、視聴者は明るい気持ちで本作を見てこられた。

 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、ライアンのありがたみを感じながら、ニックネームの重要性と彼が初めて発する「はてぇ」を読み解く。

◆ライアンの存在の“ありがたみ”

『虎に翼』の主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)が新潟地家裁三条支部に異動になった新潟編で、ものすごーくさみしかったことがある。それは、寅子を見ればすぐに「サディ!」と言って両腕を広げ、抱きしめようとするライアンこと、秘書課長・久藤頼安の声を聞けなかったことである。

 第15週第75回の寅子の壮行会では、家庭局局長・多岐川幸四郎(滝藤賢一)が「さみしくてさみしくて仕方ないんだ」と涙をにじませていた。ぼくら視聴者がその気持ちを共有するなら、ライアンの存在のありがたみに対してそれを感じていた。

 それくらい本作全編を通じて、こちらの気持ちを明るくさせてくれる人。寅子の異動の真意を人事課長・桂場等一郎(松山ケンイチ)が説明する場面など、どんな状況でも終始ニコニコが絶えない。その場の雰囲気作りの達人だ。

◆ニックネームがいかに重要なものだったか

 元は大名家の生まれ。なのに根っからのアメリカ好き。自分からライアンと英語名で呼んでくれと誰彼構わず言うが、その出自から周りでは殿様判事とも呼ばれている。

 愛称や呼称、ニックネームと密接に関わる久藤が、寅子を「サディ」と名付けたことは決定的だった。遡ること、第10週第46回。戦後の荒廃した東京で寅子は家族を養うために職を求める。司法省をたずね、門前払いされそうになった寅子をナイスアシストするのが、久藤の初登場場面だ。

 胡散臭さを漂わせながらも人懐こい眼差しで、「何てお呼びしようかな」と初対面の寅子に気さくに接する。瞳の輝きと比例する一瞬のひらめきで、とっさに「サディ」と名付けた。何てことはないコミカルな場面だったが、あとから考えてみると、このニックネームがいかに重要なものだったかと気づく。

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