「ポムの樹の『糖質オフの概念』狂ってる！」“ライス抜きオムライス”開発のワケを直撃したら意外な事実が

　ネット上で指摘されている脂質の量については「どのメニューもカロリーや脂質・塩分量をお出していません。糖質オフメニューだけ、100グラムあたりという形で記載しています。あくまで糖質を減らしたメニューということで、メニュー名も『オムレツ』としています」とのこと。

◆実際に食べて感じたのは…？

　ポムの樹の店舗で実際に「蒸し鶏の糖質OFFケチャップオムレツ（ストラッチャテッラのせ）」を食べてみることにしました。

　メニューを見ても、見た目は他のオムライスと大きく変わらず、色も鮮やか！

　実際に注文し、スプーンを入れてみると、確かに合い挽きミンチと玉ねぎがたっぷり入っています。想像していたより油っぽさはなく、牛肉と豚肉の美味しさと卵はかなり合うことに驚きました。単純に、めちゃめちゃ美味しい。

　さらに蒸し鶏とストラッチャテッラ（ブッラータの中に入っているトロトロの部分だけを集めたチーズ）がトッピングされていることに加え、野菜もあるため相当に満足度が高い！　そして腹持ちも良い。

　食べてみて感じたことは、せっかくの外食でもメニューの細かい数値にまで気を配らなければならないほど、「ダイエットの呪縛」が今の世の中にあるかもしれないということです。

◆数値に縛られ過ぎず、日々の食事を楽しもう

　ポムの樹の糖質オフメニューが、厳密にカロリーや脂質量がどうなのかは置いておいて、「糖質オフの概念としてどうか」「カロリーや脂質が公開されていない」と話題になるほどに、みんなものすごく食べるものの数値を気にしているのでしょう。

　アスリートなどは気にする必要があるかもしれないけれど、そこまで厳密に気にする必要のない私たちにとっては「糖質オフなので美味しい合い挽きにしたよ！」というのもアリなのではないか…そんな気持ちになりました。

　ただ、私も血糖値が急上昇することは気になったりするので、そんな時に「ゆるやかに」糖質オフメニューが選べるのは良いかもしれません。そう、気になる糖質はお米からお肉に代わっているのでカバーできている、でも「その分脂質が！」とか厳密に気にしすぎないことも必要じゃないか？ と。

　健康のためにも、日々の食事について考えることはもちろん大切ですが、外食まですべてを厳密にせず、「美味しい！」と食事を楽しむことも忘れないようにしたいな、とポムの樹に教えてもらった気がしました。

＜文／松本果歩＞

【松本果歩】
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。X：@KA_HO_MA