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電車内で痴漢・ストーカー被害にあう車いす女性たち「誰も助けてくれなかった」:10月に読みたい記事

女子SPA! / 2024年10月7日 8時46分

「やめてください」といっても離れてくれず、私も逃げられず、大きな声をだしても周囲の人は聞こえないふりしているように感じた。とても辛く忘れたくても忘れられず今でも夢を見る。この話に触れるのはこれが最後にして前に進みたい。(車いす使用者)】

◆駅アナウンスを行うのは、関東の鉄道会社とJRだけ

 アナウンスにはいくつか種類があり、「お客様ご案内中です、乗車完了」だけのものと「お客様ご案内中です、4号車1番ドア乗車1名、降車駅新宿、乗車完了」と、乗っている場所や降車駅まで言う鉄道会社もあるそうです。降りる駅がわかると待ち伏せされ、つきまとわれることもあるのだとか。

 車いすでは振り切って逃げることも難しいでしょう、聞くだけで恐ろしいです。そもそもこの乗車アナウンスは、なんのために行うのでしょうか。

佐藤「運転手さんに『今車いすを乗せていますからドアを閉めないで下さい』『乗り終わったので閉めていいですよ』という合図のためです。でもアナウンスをしているのは主に関東の鉄道会社とJRなんです。つまりアナウンス以外の方法もあるわけで。例えば無線やカメラで安全確認を行ったり、ホームドアの上にランプをつけて、車いすの乗降中はそれを点灯させるなど、いくつかのパターンがあります。

 東京は車輌が長いので目視ができない箇所があるというのがアナウンスをする理由です。JR東日本の深澤祐二社長は、『辞める方向で検討する』と記者会見で言っていましたが、設備の問題もあり、少し時間が必要かもしれません」

◆〈障害者+女性〉は複合的に差別を受けている

 筆者の知り合いの車いすユーザの女性も、夜遅い電車に乗っていると、車いすのタイヤを蹴られて「なんでこんな時間に乗っているんだ」などと文句を言われることがあるそうです。

佐藤「そうした嫌がらせも、男性と女性で違います。男性もいろいろ差別を受けることはありますが、そういった文句は言われないです。被害に遭っている方たちは、障害者+女性ということで、複合的に差別を受けているのだと思います」

◆「どこで降りるの?」と聞かれると恐怖を感じる

 筆者が経営する合同会社ブラインドライターズは、視覚に障害のある方をメインに採用している会社ですが、そのスタッフにも意見を聞いてみました。

スタッフ1「最近、一部の鉄道会社の駅で、『視覚に障害のあるお客様の乗車や降車の際のサポートを行っています』のような案内が頻繁に流れるようになりました。私たちの存在に目を向けてくださるのは嬉しいのですが、乗降サポートが必要なのは視覚障害者だけではありませんし、かなり頻繁に流れるので恥ずかしいです」

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