運転免許を返納しても「身分証明書問題」実は心配なし…意外に知られていない“免許返納のメリット”も
女子SPA! / 2024年10月24日 8時44分
運転できなくなると、これらのサービスを利用する頻度も増えるので、うれしい特典といえるでしょう。また、生活用品の割引や定期預金の金利優遇を受けられる自治体もあります。
◆東京都の特典は?
具体例の一つとして、東京都の特典を紹介します。
東京都では、帝国ホテルなど有名ホテルのレストランで料理や飲み物10%割引、はとバスでの観光割引や美術館などの入館割引、メガネや補聴器・電動アシスト自転車の割引サービス、買い物代行や付き添いサービスの割引など盛りだくさんです。
特典の内容は、各都道府県警や各自治体のサイトに記載されています。どんな特典があるかを確認したい場合は、お住まいの地域のサイトを確認し、参考にしてみましょう。
◆免許返納のあと、移動困難になったらどうしたらいい?
実際に運転免許証を返納したあと、問題になるのが移動手段です。高齢者が一人で生活していて、移動が困難になることは、とても心配なことです。
まず、一番の手軽な選択肢となるのが電車やバスなどの公共交通機関とタクシーでしょう。
そのほかには、高齢者向けの移動手段や外出を支援してくれるサービスがあるのでしょうか? 服部先生にそのサービスを紹介してもらいました。
「高齢者の移動手段としては『電動車いす』や『シニアカー』があります。シニアカーは電動カートのような乗り物で、免許なしで乗ることができます。
自治体によっては購入やレンタルする場合に補助金を受けられる場合もありますし、“要介護認定”されていれば介護保険を使って利用することも可能です。
電動車いすやシニアカーはレンタルも可能なので、乗り心地などを試すためにレンタルから始めるのもいいでしょう。地域による車に代わる移動手段は多様です。返納前に確認が大切です」(服部先生)
◆外出が困難な場合は「福祉タクシー」や「介護タクシー」も
さらに、外出が困難な高齢者には、「福祉タクシー」や「介護タクシー」があります。
「福祉タクシーは、利用するのに条件がありますが、買い物やレジャー、旅行など自由に利用できます。
介護タクシーは介護保険が適用されるサービスで、用途は通院や預金の引き出しなどに限られます。福祉タクシーと介護タクシーを利用したい場合は、自治体の福祉系の窓口か、地域包括支援センターに相談することをおすすめします」(服部先生)
服部先生は、「自分で行く必要があるか、手紙などですむのか、決めることから始めましょう」とアドバイスもしてくれました。また、「通院が必要なら訪問診療も利用できる」とのことです。
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