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元TBSアナ・39歳の私が回転寿司で「あえて隣に座ってくる女性」に遭遇しギョッ。冷静になって察したのは

女子SPA! / 2024年10月18日 8時47分

◆冷静になり、なんとなく察したこと

 そんな私の戸惑いに満ちた視線を尻目に、赤ウィンドブレーカーの女性は無表情でさっと私の目の前にあった醤油の瓶を取り自分の目の前の小皿に入れ、そしてすみやかに戻し、さらに私の右肘のあたりにあったお茶用の給湯器にグッと湯のみを押し付け、緑茶をテキパキと作り始めています。

 あまりの近さに、その湯のみから飛び跳ねたお湯のしずくがこちらに飛んできそうなほど……。彼女はこちらを一瞥することもなく、レーン内に立っていた大将に声をかけ、お任せセット1人前を注文したのでした。

 当初ドギマギした私でしたが、徐々に冷静になりなんとなく察したことは、周りから見ると、私たちは女性2人連れでお寿司を食べに来た友達同士に見えなくもないのではないかということです。

 これはもしかして、彼女は仲良しの女性2人同士でお寿司を食べに来たというふうに周囲に見せるべく、ここに座ったのではないか……と想像しました。入店してすぐになんとなく年恰好が似た同性を選びとり、隣にすみやかに着席したのでは、なんて私は直感的に感じた訳です。

◆堂々と、好きなものを好きなときに食べるべき

 これは、特に女性でたまに聞くことなのですが、一人でレストランに入れない、一人で食べていると周りから思われたくないというタイプの方がいらっしゃいます。

 もしかしたら彼女はそのタイプではないのかと。これはあくまでも想像ですが、私は彼女にとって簡易的な“エア寿司友達”となったのではないかと今では思ったり。私を、横に座っても問題なさそうな人畜無害そうな人物と判断していただけたのだとしたらそれは光栄なことですが、ひとつお伝えしておきたい!

 これからの時代、未婚率の増加、核家族化、ライフスタイル選択の多様化などの影響で、私のようなおひとり様という存在は増える一方だと言われています。どんなところでも一人で足を運び、一人で楽しめるような、自分で自分をもてなすパワーが多くの日本人には不可欠になっていくと思うのです。

 もし一人でご飯を食べていると思われるのがつらい……と言う理由で、「トナラー」的行動をされている人がいるならば、そんな事はもう考えずに、堂々と好きなものを好きなときに食べていこうじゃないかと声高に言いたいのです。

◆私はトナラーではなく…

 私だっていまだに、初めて入るラーメン屋さんなどは結構緊張します。他に女性いるかな、とか気にしてしまいます。でもね、みんなお互い良い大人なんだから、「わあ! 見て! あの人ひとりじゃああああん!!」なんて、指差してきたりする人も当然ですがいないわけで。

 日本経済新聞にまで“一億総おひとり様時代”に突入かと掲載されている昨今、みんなで堂々と、心地よいスペース感でひとりご飯を楽しみましょうよ。

 私はトナラーではなく、むしろ大人の距離感を演出できる「微笑みながら二つくらい隣をそっと陣取ラー」として慎み深く生きていきたいと感じている今日この頃です。

<文/アンヌ遙香>

【アンヌ遙香】
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道生まれ。お茶の水女子大学大学院修了。2010年、TBSに入社。情報番組『朝ズバッ!』、『報道特集』、『たまむすび』などを担当。2016年退社後、現在は故郷札幌を拠点に、MC、コメンテーター、モデルとして活動中。文筆業にも力を入れている。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中

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