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「日テレからTBSへ移籍」と噂の番組もレギュラー化!ベテランMC頼みの新バラエティに見る“地上波TVの課題”とは

女子SPA! / 2024年11月3日 8時44分

前番組は、かまいたちなどが出演し短命に終わったバラエティ『ジョンソン』だったこともあり、一気にMCの年齢層があがったことになる。

10月21日にスタートした番組だが、初回放送ではMC3人が題材に。Z世代に3人を知っているか調査し、縁のある芸能人が知られざる素顔を披露した。結果として、Z世代にそもそも知られていなく、ボロボロに言われるMCの3人という構図が面白く期待がかかる番組となった。

しかし、10月28日に放送した三宅健がゲストの回は、イマイチだったと言わざるを得ない。三宅に忖度した企画で見どころがあまりなかった。旧ジャニーズ事務所の先輩である中居がいるのだから、際どい話や三宅をイジる内容でも良かったところ。

特番時代から番組の構成は面白そうなので、今後はどれだけゲストの見たことない素顔を、3人が引っ張り出せるかに期待がかかる。ただ、現時点ではゲストに登場するタレントも含め、番組独自の切り口を見つけられていない印象。『ジョンソン』のように短命で終わらないためにも、早急に構成の練り直しが必要だと考える。

◆ベテランMC起用の無難なバラエティの傾向が見える

ここまでバラエティ新番組を解剖してきた。深夜番組まで幅を広げると実験的な新番組もあるが、ゴールデン・プライム帯に限っていえば、お金を使わない構成の番組ばかり。

さらに、東野幸治とヒロミが2番組も担当しているわけで、安定したベテランMCを起用して無難な番組を制作していることがよく分かる。

テレビ局の大幅な改編は4月に行われるが、その前哨戦となるのが10月の秋の改編。今秋の改編で、各テレビ局がベテランMCを起用して無難な番組を制作したことで、来年以降もこの傾向が続く可能性が大だ。

そうなると、斬新なバラエティはネット配信で制作し、民放はクレームがつかない無難なバラエティ番組を放送するという潮流が鮮明化することになる。これまではバラエティといえばテレビだったが、面白い番組を見るならAmazonプライムやNetflixに加入しなければいけない時代が、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。

<文/ゆるま小林>

【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆

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