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家族4人で海外移住して3か月、親の心がぐらついた“次男のひと言”。「教育移住」のリスクを当事者が告白

女子SPA! / 2024年11月8日 8時45分

もちろん語学は事前にある程度やれるに越したことはありませんが、ウチは準備期間も短かったので、次男と夫はまったく準備をせずに渡航しました。それよりも我が家の場合は、自宅を整理してどうするかという問題が、とにかくずっと悩みの種でした。我が家の海外移住は夫のビザの関係上、2年で一時帰国が決まっています。その間家を貸すか、そのままにするか、何を持っていくのか取捨選択する必要があります。私は物は使わなければ捨てればいいと思うタイプですが、夫は『捨てるのはもったいない』と思う性格です。

ここで意見が分かれ、家も貸したくないという夫の意見を採用し、家財を整理したりメルカリに大量に出品したりと、大変でした。現在日本の自宅は、大物家具を残した状態で空き家にしています。セキュリティを入れ、月1回母親に換気や水周りの管理をお願いしている状態です。日本とマレーシアの2か所で家賃を支払っているため、コストがかさむのですが、我が家的には仕方ないこととして受け入れています」

◆渡航直後、息子がつぶやいた一言に心がグラついたことも

「仕事の整理と各種手続き以外は、ほぼずっと片付けをしていた」と準備期間を語るねこ田さん。とはいえ、半年で無事渡航できるのはかなり順調に準備が進んだように感じます。当時を振り返りながら、“心が折れそうになった瞬間”はあるのか聞くと、準備期間ではなく現地入りした後のことを、少し複雑そうに語ってくれました。

「準備期間は大変でしたけど、一度決めるとブワーッと頑張れる性格のため、心が折れそうになったことはありません。ただし、渡航後にグッときた出来事はありましたね。それは、下の子が渡航3か月くらいたって学校の様子を話してくれたときに、『友達が僕と遊んでくれないから楽しくない。日本語を喋りたい』と言ったんです。このときは『本当にこの選択はよかったのかな』って、凄く心がグラつきました。結局当時は『5歳だからそういうこともあるか』って考えて切り替えましたが、やっぱり子どもに何か言われると、親としては心が折れそうになりますね。現地で知り合った親御さんに聞いてみると、皆さん総じて、子どもから『日本に帰りたい』って言われるとグサッとくると言っていますね」

 ある意味子どもが日本を恋しがるのは、海外移住の通過儀礼的なものなのかもしれません。その言葉をすぐに叶えられない以上、親としては現地生活を最高のものにするために、全力を尽くすしかありません。

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