1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

30年前の父を見て爆笑…26年大河ドラマ主演俳優が出演した『徹子の部屋』が神回だったワケ

女子SPA! / 2024年11月14日 15時45分

『徹子の部屋』でも言及されているSNS投稿では、「日本統一」シリーズ撮影中のオフショットを使った投稿(2024年4月22日Instagramアカウントに投稿)が話題になったことがある。

「アプリで若返りを押したら太賀になった」とキャプションがあり、若返った中野英雄が息子そっくりだったのだ。SNSでは他に息子が出演する作品を盛んに宣伝している。仲野太賀も「今は僕の宣伝隊長」と言っているが、心強いじゃないか。

 放送をリアタイしていた中野英雄が、X上で「やばい 涙が止まらない」と息子が写るテレビ画面を投稿している。30年前の出演映像では、「太賀」の命名についてふれている。息子には大河ドラマに出演してほしいという願いから名付けたのだという。

◆自分そのものが豊かな存在

 するとどうだろう。仲野太賀は2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主演俳優である。父の願いが叶った。これ普通に考えてすごい。父の言霊は、息子の大成を成就させたのだ。

 父から子へ。思いが思いをつなぎ、実現する。仲野太賀とはなんて豊かな人物像なのだろう。二世俳優なんて表現を軽く内包しながら、自分そのものが豊かな器のような存在になる。番組で紹介されていたネパール旅行のエピソードにも豊かさがある。

 同行した友人カメラマン撮影による一枚。道でヤク(ウシ科の動物)と対峙する仲野太賀の一瞬がさっと写されている。フランスの画家カミーユ・コローの絵画『牛の番をする農家の少女』みたいにフレーム内が盛んに歌っている。このネパール旅行は、『Midnight Pizza Club 1st BLAZE Langtang Valley』として出版される。うわぁ、豊か。

◆二世俳優による神回

 あるいは、13歳でデビューした当時、憧れの俳優は『WATER BOYS』(フジテレビ、2003年)の山田孝之だった。その山田とは、『MONSTERZ モンスターズ』(2014年)で初共演。現在公開中の『十一人の賊軍』(2024年)では夢のW主演を果たした。東映任侠映画の最高峰『博奕打ち 総長賭博』(1968年)や『仁義なき戦い』(1973年)などの名脚本家として知られる笠原和夫が残したプロットを元にした時代劇だ。

 仲野が演じるのは、道場主。本人は殺陣の経験が少なかった。そのためクランクインの半年前から猛練習をつんだ。撮影現場では白石和彌監督から「阪妻みたいだったよ」と絶賛されたという。「阪妻」とは、チャンバラ映画の大スターである阪東妻三郎の愛称。ここで黒柳が切り込む。「その方(監督)は阪妻のことをよくご存知だったのかしら」と率直にたずねた。

 そうだよなぁ、徹子さん、大スター坂東妻三郎とほとんど同時代を生きてきた人だもん。坂東の息子は田村三兄弟として有名な三男の田村正和である。れっきとした二世俳優だ。仲野太賀の俳優歴がこうして昭和を代表する俳優に接続される。豊かさが広がる二世俳優による神回だった。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」他寄稿中。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください