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部屋がキレイ過ぎる彼氏と同棲してみたら…意外な行動にドン引き/恋愛人気記事BEST

女子SPA! / 2024年12月3日 15時47分

 そして2人はメゾネットタイプのおしゃれな物件を見つけて、同棲生活が始まりました。

「玄関先に木が植えられていて、小さな庭もあるし…結婚したらガーデニングしてみたいと夢見てた私は、この物件がいい!とYにわがままを言ったんです」

 同棲生活は最初に言っていた通り、美月さんが部屋を散らかすと彼がサッと片付けてくれて上手くいっていたそう。

「代わりに私が洗濯を担当したら、Yにたたみ方が凄くキレイだねと褒めてもらえて嬉しかったですね。一緒にエスニック料理を作る事にハマって香辛料を買い揃えたりして」

 ですが、ある日…。

◆植木の花が散る前に、ゆらして花びらを落としていた彼

「玄関先の木に白い花が咲いて、調べてみたらサザンカの木だったんですよ。その花が可愛いくて気に入って毎日ながめていたんです」

 そして花が散り始めた頃に、ふとYさんの姿を探して玄関の外に出た美月さん。

「そしたらYがサザンカの木をつかんで、ユッサユッサと揺らして…まだ咲いている花の花びらを落として、掃き掃除をしているのを見てしまって。思わず『な、何してるの?!』と叫んじゃいました」

 するとYさんは「どうせすぐに散って玄関先が汚れるんだから、こうすれば合理的だろ?」と笑顔で答えたんだとか。

「まず、そんな発想が私には全く無かったのでショックでしたね。この人は、生きている花をゴミ同然にあつかって平気なんだ、とYが一瞬で怖くなってしまって…」

 美月さんはその時、部屋や玄関先が多少散らかっていたっていい。それより花を愛でたり、散り際を美しいと感じ合える人と一緒に居たいと気がついてしまいました。

「Yに事情を説明して別れたいとお願いしたら、泣きながら『ごめんなさい、もうあんな事絶対にしないから!』と謝られられたのですが…何だかもう、元の気持ちには戻れなくて」

 今は妹の部屋に泊めてもらいながら、Yさんとの別れ話を進めているそう。

「ちょっと久々の恋に浮かれてしまって…あせり過ぎて失敗してしまいました。Yがなかなか別れに応じてくれませんが、次こそは慎重に、感覚の合う相手を見つけたいですね」

 美月さんは現在、新しく1人で暮らす部屋を探しているそうです。

―シリーズ「結婚の誤算」―

<文&イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

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