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ドラマチックな再会の直後、衝撃の展開!まひろの人生が辛すぎてしんどい|『光る君へ』第46回

女子SPA! / 2024年12月8日 15時46分

その中で、ほんのりと好意を抱いていた男性と再会し、戦の中から逃げ惑う。ふたりで逃げ切ることができれば、また違う未来があったかもしれない。隆家らの軍勢も到着し、どうにか助かるのでは、という場面で周明の左胸に矢が突き刺さる。

そんなことがあっていいんですか????

転んだまひろに手を差し伸べた周明の左胸に矢が刺さるんですよ?

そんことがあっていいんですか!!

正直、観ながら「あああああ!」と声が出てしまった。

愛した人たちの死は辛い。せめて、穏やかな死であれ、と思う。

母の死、友・直秀の死、弟の死と、ひとりの人生には重すぎる死を体験した。夫に関しては亡くなってから知った。ここまでまひろに死を背負わせなくとも……。いや、まひろから、まひろを愛する人を奪わないでほしい、と思ってしまう。

◆双寿丸との再会

今回、双寿丸も刀伊との戦いで活躍を見せた。武者だから、戦いの場でこそイキイキとする身のこなしの軽やかさ、怖いもの知らずの真っすぐさ。終盤の物語の中で清涼剤のような存在だ。暗い表情が似合わない。

そんな中で、表情が動いたのが賢子(南沙良)の近況を聞いたときだった。女房として宮仕えをしていると聞き、「大人になったのだな……」と言う。

そう、明るさがありながら、双寿丸が何を考えているのか全くわからないのだ。賢子にとって初恋の人だし、恋人に近い関係だと思っていたように見える。親しそうにしていたし、双寿丸も賢子をかわいがっているように見えた。だが、「妹のような存在」という片思いしている女子としてはダメージが大きすぎる一言を残して立ち去った。

なんとなく、天然で言うタイプにも見えない。自分が武者だから、いずれ賢子を悲しませることになるかもしれないと突き放したのかもしれない。だから、賢子の幸せを願っている。それでも、自分の手の届かないところに行ってしまうのは寂しくて……と想像すると、これもまた切ない話だ。

◆大宰府で生まれ変わった隆家

大宰府でハツラツとしていたのは隆家だ。目の治療をし、回復して見えた世界は隆家の心を変えたらしい。

「内裏のような狭い世界で位を争っていたことが、くだらぬことであったと思うようになった」

父、兄、姉が権力争いの中で命を落としていったことを思うと、余計にそう感じるのかもしれない。1年の大河の物語の中で闇落ちしていく人物はたびたび見かけるけれど、隆家のように何か憑き物が落ちたような人だっているの決まっているのだ。

「仲間がいれば良い」と言った隆家は刀伊の入寇で大きな成果を挙げた。隆家がいたからこそ、被害を最小にとどめられたのかもしれない。それはきっと仲間がいたからこその成果だろう。

さて、「光る君へ」もあと残すところ2話だ。最後、まひろと道長の関係は決着がつくのか。

<文/ふくだりょうこ>

【ふくだりょうこ】
大阪府出身。大学卒業後、ゲームシナリオの執筆を中心にフリーのライターとして活動。たれ耳のうさぎと暮らしている。好きなものはお酒と読書とライブ

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