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朝ドラ出演の57歳俳優は元芸人。“まさかの相方”と30年ぶり復活のワケを本人に聞いた

女子SPA! / 2024年12月16日 8時45分

当時は、僕自身も太ったキャラの割にバカになり切れないというか、「一応、俺ネタ作ってるから」みたいな、東京のお笑いチックな部分があったんですよね。そんなことどうでもいいだろって今の年齢になって思うんですけど(笑)。

◆関西勢に「フリートークじゃ敵わない」

――1990年前後は、東京を拠点に活動し始めたダウンタウンの影響も大きそうですね。

田口:デカかったですね。ダウンタウンさんが上陸してきて、ブワーッとみんな撤退していくみたいな。俺ら東京の芸人は「自分が思ってることをどう面白く伝えるか」っていう論理的な素地がないから、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)のフリートークが始まったときに「勝てねぇ」ってみんな思ったんじゃないかな。

その少し後に、吉本印天然素材が人気になるんだけど、たまたま僕らは大阪の番組(読売テレビの『怒涛のくるくるシアター』および『電動くるくる大作戦』)で雨上がり決死隊、FUJIWARA、バッファロー吾郎と一緒にやってたんですよ。

やっぱりそこでもフリートークじゃ敵わないと思ったから、「関西とは違う、東京の感じを出さないと」っていうのはありました。ただ、ネタは大阪でも意外とウケてたし、僕個人もドラマに出始めてる頃だったから、そこまで張り合う感じでもなかったですね。

――“東京のお笑い”という意味で言うと、テンションは「方言ラップ」のネタを披露するのも早かったと思います。

田口:替え歌とかではなく、リズムが聞こえるような音ネタ。それでいて、「この言葉のチョイスだと面白いよね」って流れで作ってたから、奇しくも『ボキャブラ天国』シリーズ(フジテレビ系)を先取りするようなネタではありました。

『ボキャブラ』からもオファーがきてたんですけど、何となく「それはやめようぜ」って感じだったんですよね。そしたら、人気が爆発していったから「やっときゃ良かったね」っていう(笑)。

僕らと同じように断ったさまぁ~ずも、『大石恵三』(フジテレビ系)が終わってもう1回売れるまでにちょっと時間が掛かってるじゃないですか。だけど、うまい具合に“東京のダラダラした感じの芸風”とか、三村(マサカズ)の「〇〇かよ!」ってツッコミがハマっていきましたよね。

◆60歳を迎える前にやっておこう

――1993年にコンビでの活動を休止。今年に入って復活しようと思ったきっかけは?

田口:もともとケンカ別れでもないし、解散したわけでもないんです。僕が芝居のほうにハマっていって、コンビの間でもいろんなことがあって、「1回、個人でやっていこうか」みたいな話し合いで決まったことで、活動休止中も交流はありましたから。

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