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仏頂面がそっくり。朝ドラ『おむすび』50歳俳優と“名優である父親”の2つの共通点

女子SPA! / 2024年12月14日 8時46分

仏頂面がそっくり。朝ドラ『おむすび』50歳俳優と“名優である父親”の2つの共通点

『おむすび』©︎NHK

 橋本環奈主演の朝ドラ『おむすび』(NHK総合)に出演する北村有起哉は、どうしてこんなに素晴らしいのか? なにがって、その特徴的な顔がである。

 単純に見た目の話をしているのではない。顔そのものが演技の強度になっているのだ。この顔の魅力は、父・北村和夫の演技と連関しながら、現在と過去の朝ドラ作品が連動するように思う。

 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、『おむすび』と『ちゅらさん』(NHK総合、2001年)の俳優父子の共通点を連動させて見る楽しみを解説する。

◆朝ドラ俳優としての北村有起哉

『おむすび』は、とにかく北村有起哉の顔、顔、顔を見るためのドラマだと勝手に思っている。北村が演じるのは、主人公・米田結(橋本環奈)の父・米田聖人である。

 たとえば、第2週第7回、高校生になった結がどんな友だちと付き合っているのかと聖人は心配する。迎えにきたクラスメイトの柚木理沙(田村芽実)と結が出掛けていく場面。農具をもった聖人がふたりを二度見する。バストサイズの画面上には、「ふぅーん」ともらす北村特有の仏頂面がぴったりおさまる。

 あるいは、第7週第31回では結に彼氏ができたのではないかと勘ぐる聖人が妻の米田愛子(麻生久美子)に制止され、後ずさりしながらすっとんきょうな顔をする場面がある。朝ドラ俳優としての北村有起哉の顔は、どうしてこんなに素晴らしいのだろうか?

◆顔そのものが画面の基礎

 上述したように、本作での北村の演技は、あくまで顔の演技であって、表情が豊かだとか、その変化がうまいとか、そんな単純なことではない。表情云々以前に、顔そのものが画面の基礎みたいになっている。

 北村の演技を捉えるとき、カメラはその顔を最適に写すためのポジションに置かれ、その顔が一番際立つ画面サイズが選ばれているのではないだろうか。それは考え過ぎだとしても、本作の北村の顔にはそれだけの強度があるということだ。

 この強度については面白いことに、彼の父である北村和夫にもまったく同じことが指摘できる。23年前に放送された国仲涼子主演の朝ドラ『ちゅらさん』に、元外科医役で北村和夫が出演している。

◆仏頂面が激似!

 北村和夫が演じる島田大心は、主人公・古波蔵恵里(国仲涼子)が上京した引っ越し先の隣人。恵里があいさつ回りで島田の部屋のドアをノックする。島田は居留守を使っているのか。第30回、恵里が出直そうとしたところへ、ドアを開けた島田が隙間から顔をのぞかせる。

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