子ども2人を東大に合格させた母が「絶対に食卓に出さなかったメニュー」/2024人気記事top5
女子SPA! / 2024年12月24日 8時44分
大変な時期だからこそ、食べる喜びを大切に、いつもと変わらない平常心を作るベースとして食卓がありました。ですから、お正月料理を食べて終盤のエンジンがかかった気がしましたし、逆にそれを味わったことのデメリットはまったくありませんでした。
とにかく何かを制限されたという記憶はまったくなく、食事の楽しみが良いリフレッシュにもなっていました。
◆ポイント①好きな食べ物を用意すること
ここからは母が子ども達の食事を作る上で大切にしていたことを3つのポイントで整理していきたいと思います。
一貫していたのは、料理を作ったり準備する立場として無理なくできること。冷凍食品やコンビニフードも活用して、手軽さも大切にしていました。
もっとも大切にしてくれたのは、子ども達の大好物を食卓に出すということでした。
例えば、たこ焼き。関西人の父は自宅でたこ焼きを作ってくれることが珍しくなく、多めに焼いて冷凍保存をしていました。これなら食べたい時にレンチンすればすぐに食べられます。
好きな食べ物を食べることで、勉強だけでなく日常をポジティブに過ごすことができることを実感しています。
その他、私はモンブランが大好きで、息抜きの時に母と一緒にコンビニにカップ型モンブランを買いに行くのが喜びの時間でした。
◆ポイント②消化に良い食べ物を作ること
二つ目は、消化によい食べ物を作ることです。
夜遅くまで勉強をする日には必ず夜食を作ってくれていました。登場するのはしっかり煮込んだラーメンや鍋焼きうどん。身体に優しい食べ心地で、夜食を楽しみに勉強をしていたと言っても過言ではありません。
消化に負担がかかると集中力にも悪影響がでますから、雑煮やおじやなどの柔らかい食べ物も定番でした。
◆ポイント③その子ならではの“ラッキーフード”を作ること
三つ目は、母の味の中でも、それを食べると良いことが起こるような気がする“ラッキーフード”を作るということ。
中でも母が作るシュウマイは市販やレストランの味とは少し違って独特の甘みがあり、私や兄は大好物。食べた翌日に良いことが起こることが続いたため、いつの間にか“ラッキーシュウマイ”と呼ばれるようになりました。
他にも、釣り好きだった父が釣ってきたカワハギの刺身を肝醤油で食べたり、石鯛のお造りはごほうび料理に。おでんとグラタンという組み合わせも心を満たしてくれる我が家ならではのメニューだったように思います。
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少しでも参考になることがあればうれしく思いますし、母にしてもらった食育は、親になった私が自分らしさを加えて我が子に実践しています。受験生とご家族の皆さん、あと少しですから、どうか元気にがんばってくださいね!
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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