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結婚して夫の地元・沖縄に移住した私。“ある風習”に耐えられず夫に訴えると…/2024人気記事top5

女子SPA! / 2024年12月28日 8時43分

「沖縄の方言なので、何を言っているのかよくわからなくて初めは戸惑いました。とにかく、私のことを受け入れてくれて誰もが優しく声をかけてくれていましたね。ただ、家にくる人数が多くて頭が混乱してしまって……」

 その日、鈴子さんの歓迎会だと集まった人数が25人。庭にもテーブルを出して、大勢での宴会が朝まで続いたといいます。

◆毎晩続く宴会騒ぎにげっそり

 鈴子さんの歓迎会は終わったものの、その後も毎晩のようにお客さんが来たそう。沖縄の離島では、毎晩大勢で飲み明かすことは “日常”でした。

「翌日も、その翌日も毎日家に何人もの人がやってきて一緒に夕飯を食べるんです。結局、いつも家族以外の誰かが家に常にいる状態でした。義母は『今日もゆんたくするよ』と言って、毎晩お酒のつまみをたくさん作っています」

 鈴子さんが嫁いだ離島では、「ゆんたくする」とは家に集まっておしゃべりするという意味。語らいながらお酒を呑み交わすのですが、夕方に集まって朝まで続くのが普通だったそうです。

「私は一人暮らしが長いので、常に誰かがいて騒いでいることにストレスを感じていました。お酒がまわると、みんな同じ話を繰り返すので聞いているのも疲れてしまって」

◆一度会ったら皆家族!

 さらに鈴子さんは、義父の行動に衝撃を受けたそう。

「義父は、『いちゃりばちょーでー』とよく言っています。一度会ったらみんな兄弟!というような意味なのですが、家に次々と観光客を呼んでくるんですよ。お店でもないし、知らない人にただ飯を食べさせるんですよ。私にはその感覚がないので、もう頭の中は大混乱でした」

 知らない観光客にまでご飯を振る舞う生活から1ヶ月が経った頃。鈴子さんはついに夫に相談したといいます。

◆話し合って心地良い距離感を保っていきたい

 夫は、「俺はこの環境で育ったから普通だと思っていたけど、鈴子がつらいのは嫌だ」と言って、実家の近くに平屋を借りてくれることになったそう。

「夫も義両親も、みんな優しいんです。ただ、環境の変化にあまりにびっくりしてしまって。今は同居ではないけれど、手伝いに行ける日は積極的に実家に行くようにしています。この距離がベストだと感じています」

 移住先では、これまでの普通が普通でなくなることもあるようです。でも、鈴子さんのように自分の気持ちをきちんと周囲に伝え、ここちよい距離感を見つけられたら、家族みんなが平穏に暮らしていくこともできるのではないでしょうか。

<取材・文/maki>

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