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女優・足立梨花「女性の性欲」描くドラマ主演で感じた“難しさ”とは。主人公に共感するからこそ

女子SPA! / 2025年1月7日 15時46分

 苦労を口にするが「ドラマと原作が違う展開になったとしても、原作の世界観を壊さなければ、ドラマオリジナルのストーリーとして楽しんでもらえると思います。そう感じてもらえるようなドラマを作っていきたいです」と語った。

◆性欲の話を“下ネタ”と思われる怖さは?

 原作はラブコメ要素も多いが、それでは本作のメインテーマである女性の性欲が軽く捉えられかねない。その辺りに不安はないのか。

「女性の性欲がメインテーマですが、性行為が軸ではありません。あくまで『女性が性欲とどう向き合うのか』という部分に重点が置かれた作品と認識しています。綾が葛藤している様子、そこにどのようなことに対応していくのかを見せられれば、“下ネタ”と安易に結び付けられることはないはずです。

 また、ポップなシーンとしっとりシーンを演じ分けることで、原作の笑える部分も見せつつ、女性の悩みに寄り添うことができるのかなと考えています」

 ただ、そのためにも綾が“視聴者から共感される主人公”になる必要がある。俳優“足立梨花”と聞くと、他の作品で演じてきた嫌なキャラをイメージする人も珍しくないはず。足立さんは“みんなの綾”になるために「何かを参考にするのではなく、『綾としていたい』という気持ちを意識するようにしています」と回答。変に飾らずに演じることで、“綾”を表現できると語った。

◆女性も気軽に“性”を話せる社会になれば

 足立さんは「綾が悩んでいる背景には、やはり女性が性の悩みを話せない空気感が大きいです。下ネタやエッチな話という感じではなく、女性が性に関する話題をもっと自然に話せる社会になれば」と本作への意気込みを話す。

「『別に性の話なんてしたくない』という人もいると思いますが、それでも悩んでいる人もいるため、『こういうことで悩んでいる人もいるよ』ということが伝えられると嬉しいです」

 最後に本作の見どころとして「1話ごとに綾がどのように葛藤・成長していくかに注目してほしい」と答える。

「綾が自身の感情と向き合い、時には迷いながら進んでいく姿が描かれています。このドラマを見て、『こういう考え方もあるのか』という気づきを感じてもらい、『私もこんな気持ちになったことがある』と共感や安心感を覚えてもらいたいです」

“女性の性欲”は間違いなく扱いづらい題材である。どのようにドラマで表現されているのか注目だ。

<取材・文&人物写真/望月悠木>

【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki

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