NHK大河『べらぼう』でも色気を放つ28歳、むきだしになる美脚に思わず目が奪われる…
女子SPA! / 2025年1月12日 8時45分
会社から汗だくで帰宅した中瀬亮(横浜流星)が早々にスボンをおろす。雄々しい脚をスクリーン上にあらわにする(ラブコメ映画『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』では上白石萌音が演じるヒロインにズボンをおろされる場面があった)。
寝室のベッドで亮がスマートフォンをいじるときもまた画面中景で横浜のふくらはぎに不思議と視線が誘導される。あらゆる作品でなぜ横浜流星は裸足になるのか。その素足が強調されることにはどんな意味があるのだろうか?
◆フィジカルな脚力勝負の時代劇
雄々しくて美しい脚だなぁとのんきに観察するだけでも楽しい。そしてそれを足元まで色っぽい人なんだなぁと単純に感心して存在感の話題として語ることはできる。
でもそれ以上に、横浜は、足(脚)そのものを演技の根幹とする俳優なのではないかと考えられないだろうか。少なくとも大河ドラマのような時代劇における演技は、俳優のフィジカルな脚力勝負のところがあるからである。
『べらぼう』で横浜が演じるのは、町人役である。江戸の町人役は、江戸っ子気質で軽妙でなりながら、腰を落とした姿勢によって時代劇らしい重量感も伝えなければならない。その腰元を物理的な意味で支えるのが、足元、つまり脚力の演技である。
◆横浜流星その人が江戸の花
町人役ではなく、武士階級の侍役なら、脚力に基づいて重心に裏打ちされた腰元で水平をとりつつ、あとは刀を振る手さばきを披露すればいいのだが、町人役は水平がとりずらい。
脚力の演技が強くなって重量感があり過ぎてもまずいし、かといって上半身だけでぺらぺら軽妙に動くだけでは説得力がない。上半身と下半身がちぐはぐにならずにうまくバランスを保つ必要性がある。
その点、横浜流星はほとんど完璧である。『べらぼう』第1回中盤、重三郎が寺の境内を走る場面がある。着物をまくって素足をあらわにした横浜の江戸っ子走りは、上半身と下半身のバランスが見事である。
「火事と喧嘩は江戸の花」という江戸っ子気質を言い当てたことわざがあるが、冒頭の大火場面、旗本・長谷川平蔵宣以(中村隼人)の取り巻きに一方的に重三郎が殴られる場面以上に、この完璧な江戸っ子走りを披露する横浜流星その人が江戸の花だ。
<文/加賀谷健>
【加賀谷健】
コラムニスト / アジア映画配給・宣伝プロデューサー / クラシック音楽監修
「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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