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職場のことで「うつ状態」に…→“強烈な個性”を持つハチワレ猫と出会い変化が

女子SPA! / 2025年1月21日 15時46分

◆甘えてくる姿に心はすっかり決まった

 それから2日後の9月20日、今度は夫妻そろって和歌山県動物愛護センターへ行き、chat noirさんも絆那ちゃんとの対面を果たします。

 会ううえでは楽しみさだけでなく、嫌われてしまわないかという心配にも苛まれていたchat noirさん。一方の絆那ちゃんは人間側の心配など知るよしもなく、奥さんのジーンズを嗅いでは遊んではと、天真爛漫そのものです。

「なんて物怖じしない子なんだと、うれしく思いました。妻に興味を示し、『遊んで!』と周りを行き来するも、私のことは無視(笑)。

 無理に触れないなど、初対面での猫の扱いには自信があったので、残念にも思いました(笑)」

 その後、夫婦は対面用の部屋を出て小休憩。ふたたび対面してから、お迎えするかどうかを決めることにしました。

 部屋に戻ると、絆那ちゃんはスヤスヤ。どうしようかと悩みながらも、chat noirさんは3mほど距離をとって声かけ。すると、絆那ちゃんは起き、chat noirさんのもとへ歩いてきてくれました。

「指の匂いを嗅いでくれたので背中を撫でてみると、尻尾をピンと立てました。膝の上に乗せても嫌がらず、私の指で遊んでいました。

 その姿を見たら、心の中が“かわいい”で支配され、飼育への不安が吹き飛びました」

◆姓名判断で「大大吉」になる名前をプレゼント

 名前は、行きの車内で決めていた「絆那」に決定。漢字は、帰りの車内で決めました。

「ハチワレの白い部分は『鼻の形』そのものだし、点々模様はまるで鼻の穴……。そこで冗談として『名前は“鼻”』と言うと、妻が『そんなの可哀想(笑)』と真剣に考え込んでから、“はんな”の名前を提案してくれたんです」

 chat noirさんは、自分たちの姓を合わせて姓名判断を実施。「大大吉」になる名前を贈ったのです。

 お迎え後、絆那ちゃんは折り畳みのラウンドケージでしばらく過ごしてから、リビングを自由に散策するように。生活拠点が2階であるため、階段前には柵を設置して事故を防止しました。

 たっぷり愛情を注がれた絆那ちゃんは、奥さんの部屋着の袖でチュパチュパ吸うのが日課になったとか。

「袖がベチョベチョに濡れている妻の姿を何度も目にしました。チュッチュされている妻は、とても幸せそうでしたね(笑)」

 かわいいチュパチュパが減ったのは、生後7カ月目の頃。きっかけは生後3カ月の乙ちゃんを迎えたことでした。

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