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デビュー50周年を経てなお暴れつづける71歳俳優がスゴすぎる。もはや“永久不滅”を感じさせる

女子SPA! / 2025年1月16日 8時46分

◆デビュー50周年を経てなお永久不滅を感じさせる

 17年ぶりの新作で、しかも新年スペシャルともなれば、こうしたアップデートが有名時代劇シリーズにも求められるのだろう。とはいえ、お決まりの「余の顔を見忘れたか!?」は、さすがに変わらずクライマックスまで温存されるかと思ったら、冒頭でいきなり繰りだされる。

 上様、ちょっとサービスが過ぎるんじゃないか。松平健は、第1作から寸分違わない口跡で、この決め台詞を発している。すごい。上様が身体にしみこんで、いつ演じてもすぐに憑依できてしまうのである。

 決め台詞のあとの見せ場であるチャンバラ場面は、松平の年齢による多少もったりした手さばきをカット割りでカバーしながら、切れ味はまだまだ鋭い。デビュー50周年を経てなお永久不滅を感じさせる。

◆『暴れん坊将軍』とリンクする朝ドラ『おむすび』

 50周年を記念した2024年から2025年にかけて、どこか『暴れん坊将軍』的なDNAが刻まれたかのような、暴れん坊ぶりのキャラクターを演じるドラマ作品がある。橋本環奈主演の朝ドラ『おむすび』である。

 松平が演じるのは、主人公・米田結(橋本環奈)の祖父・米田永吉。家庭をかえりみず、破天荒に好き勝手放題の永吉は、息子である米田聖人(北村有起哉)と確執がある。

 第3週第12回の回想場面では、トラック運転手である永吉が「万博たい」といってひとり見物にでかけてしまう。困っている人がいたら、すぐさまトラックで駆けつける。ネット上では、永吉の人助け精神を『暴れん坊将軍』とリンクさせる声もある。

◆自家製の効果音をこしらえる松平健

 松平の代名詞にちなんで、“暴れん坊じいさん”と形容してもいいかもしれない。第1週第2回で描かれる米田家の夕食場面を見ると、ちょっとした類似(?)がある。

 永吉は焼酎の水割りとつまみで晩酌しながら、テレビで野球中継を見ている。応援するチームが点をとられると、悔しそうに「かぁ~~~」と発する。この響き、なんか似ている……。

 下手なこじつけを承知でいうのだが、「かぁ~~~」の響き、決め台詞を発した吉宗が謁見の座にあるショットがインサートされるときの効果音に聞こえた。高橋英樹主演の『桃太郎侍』(日本テレビ、1976年)でも使用された、東映スタジオ仕込みの効果音に対して、暴れん坊じいさん役を演じる現在の松平健が、自家製の効果音をこしらえているように思うのだ。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
コラムニスト / アジア映画配給・宣伝プロデューサー / クラシック音楽監修「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu

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