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バカリズム脚本はなぜおもしろい?傑作の予感の新ドラマで、宮藤官九郎を超える可能性も

女子SPA! / 2025年1月19日 15時45分

バカリズム脚本はなぜおもしろい?傑作の予感の新ドラマで、宮藤官九郎を超える可能性も

(画像:『ホットスポット』Instagramより)

お笑い芸人のバカリズムが脚本を担当するドラマ『ホットスポット』(日本テレビ系)が話題だ。

◆『ブラッシュアップライフ』スタッフが再結集!傑作の予感

『ホットスポット』は、山梨県のとある田舎町が舞台で、ビジネスホテルに勤めるシングルマザーの遠藤清美が主人公。清美が、ひょんなことから宇宙人と出会い騒動を巻き起こす“地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー”となる。

主人公の清美は、演技派として知られる市川実日子が担当。その他にも、東京03・角田晃広、鈴木杏、平岩紙、夏帆など個性派の俳優陣が勢ぞろいしている。

この『ホットスポット』は、かつてバカリズム脚本で2023年に放送された『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)のスタッフが再結集して制作。同作の独特な世界観を継承し、これまでになかった未知との遭遇を描いたドラマとなっている。

第1話を見たところ、傑作であり2025年の冬ドラマでもっとも見逃せない作品だと言える。そこで、魅力はたくさんある中から、この記事では脚本の素晴らしさを取り上げていきたい。

◆「プロの脚本家」では描けないバカリズムワールド

バカリズムといえば、これまで「プロの脚本家」では描けない、独自のドラマ・映画を作ってきた実績がある。

例えば、連続ドラマの脚本を初執筆した『素敵な選TAXI』(関西テレビ・フジテレビ系)では、竹野内豊が演じる主人公・枝分のユーモラスな会話が話題となった。

枝分は、過去に戻って人生の選択をもう一度できる不思議なタクシーの運転手。タイムトラベルにより、乗客が人生の分岐点をやり直すドラマだが、細部まで作り込まれた設定やセリフが妙な気持ちの良いテンポ感を生み出し、傑作ドラマとして語り継がれている。

2020年放送の『殺意の道程』(WOWOW)では、父親を自殺に追い込んだ男への復讐を企てる主人公たちを描くサスペンスに挑戦している。この作品では実際に復讐することより、打ち合わせや道具の買い出しといった、普通のサスペンスドラマでは描かれない無駄シーンばかり描かれた。

他にも女性同士のリアルな会話劇を展開した『架空OL日記』(読売テレビ)など名作は多いが、どの作品もバカリズムでしか書けない、独特なストーリーのドラマとなる。

今作の『ホットスポット』も、いきなり初回で角田演じる高橋孝介が宇宙人であることが判明するなど、まさにバカリズムワールド全開で傑作の予感がしている。

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